【閉店】くっちゃん温泉 ホテルようてい
温浴施設 - 北海道 虻田郡倶知安町
温浴施設 - 北海道 虻田郡倶知安町
202x年 倶知安町のサウナが絶滅してから数年後
ホームサウナを失った大勢のサの民は夕方になると家族との時間もガソリン代も惜しまずに近隣の町村へと足を運び、新たに腰を落ち着けるサウナを探してさまよっていた。そのため倶知安町の人口は仕事終わりの夕方には過疎を極め、飲食店街のゴールデンタイムに見かけるのはせいぜい痩せた野良猫くらいのものである。
豪雪の冬にはサの民は整うことを諦めざるを得なくなった。本来サウナが打ち消していたはずの余計なストレスが溢れ出したことで人々の繋がりは弱まり、商売は上手くいかず、パワハラが増え子どもたちは荒れ、町は混沌の空気に包まれた。
そんな町に今、一人のサウナーがやってこようとしていた。手に持っている図面には数種のサウナを完備し、外気浴では羊蹄山とアンヌプリを一望できる後志随一のスパ施設の構想が書かれていた…。
物好きな富豪サウナーにみんなの思いが届きますように…そして映画化しますように…。
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