毎日サウナ 八王子店
温浴施設 - 東京都 八王子市
温浴施設 - 東京都 八王子市
毎日サウナに行っていたあの頃の魂を呼び起こしたくなった私はふと気付いたのです。そのまんまの名前のサウナあったじゃん、と。
100%サウナ全振りのお店は希少なのですが、お湯がなくとも熱くなれるという証明がここにあるのです。
熱帯夜にもっと熱くなりたい空虚な思いはこの施設の毎時行われているアウフグースイベントでのみ埋められるのだと、私の心のジグソーパズルのワンピースへのグランドラインがくっきりと見えたのです。
眼前に広がるサ室、20人は入れる広大なスペース、東京都唯一の中核市という敵対都市立川に対して唯一のマウントを取れる権威を持ってしてこの懐の深さ、伊達に8人も王子が居る街としての矜持がここにあるのです。
日曜の夜は世界が冷え込むように平日に慄くものでありますが、この施設の中はそんな冷気など皆無なのです。
クレイジーな刺客達が送る熱量を楽しみにサ室で待っていたら突如としてエヴァにちなんだ曲が流れてきたのです。
味の深いパロディから繰り出されるアウフグースの演目には社会闘争間近に控えた悲しき漢の琴線をくすぐってきたのです。
身体の熱容量の限界まで熱を蓄え、演目終わりには熟練されたサウナーが一堂にサ室という使徒から逃げ出していたのです。
逃げちゃダメとか何言ってるか意味わからないくらいに12度の水風呂が心に溶け込むように気持ちよかったです。あの水はLCLとしか思えない溶け込み具合でした。
外気浴の最中、何故かおめでとうと聞こえてきたり、翼をくださいが聞こえてきたり、体の火照りが思春期と勘違いする中でこの合唱曲の定番が耳に流れてくると、女子にめったうちにされた指揮者時代が蘇って鳥肌が立ちました。
その後1時間くらい自分の極みを探し続けてまたしてもアウフグースイベントで日曜を締め括ろうじゃないかとハイパー前向きになったのです。
次はいきなり猪木ボンバイエが聞こえてきて、それだけでクソ熱いやつやんと身勝手に汗が噴き出てきたのです。
恰幅のいい青年がバカヤロゥ!と叫んで振りまくるタオルから飛び出す熱波はこの世の気候のどれをも上回る自然界の輪廻を外れた一撃でありました。絶対にあの人使徒だと思う。
オーディエンスとのコールアンドレスポンスも楽しく、熱量をエンタメに昇華してる所がまた一興なのだと目以外から涙が溢れ出てきたのです。
外気浴で香る蚊取り線香はより一層夏を凝縮させてくれるのです。夏を満たしたサ室はあまりにも心に眩しかったのです。
常にサ室で仏頂面してる私も今宵はちょっと頬が緩んだりして、水風呂に浸ってる時の透き通る世界が見えたり、外気浴の安心感だったり、来る度に実家のような気持ちに浸れる素敵な要素が詰まっているんだと感じたのです。うぇいうぇい。
男
コメントすることができます
すでに会員の方はこちら