しろくま

2022.01.08

219回目の訪問

歩いてサウナ

ぼく「朝カレー!食べたい!ついでにサウナあああああ!」とかなんとか言っていたのです。危ない人。
土曜の朝に早起きできたというテンションぶち上がりの青年は、イチローさんのような朝習慣を求めて彷徨う子羊となるのです。この施設では朝7時開店から10時までカレーがワンコインで堪能できるという都市伝説が私の耳にも入ったのです。前にLINEで通知きたのを偶然思い出しました。
とりあえずカレーはさておいて、朝方のサウナは客足もまばらで常に晴天を拝むゴールデンタイムのようなすんばらすぃ心地よさに包まれておりました。優しさに包まれながらユーミンを心の中で奏で、朝からサウナとは贅沢な休日ですね〜ふっふ〜♪とか独り言をぶつくさ言っていたのです。もちろん喉元で止めてあります。
この時間は平日休日関わらず絶対に来なければならない宿命を背負った蒸務取締役達の取締役会が常設されているように、その空間は特異的なものでありました。
玉汗をしこたま体に張り巡らせる背中の大きな恰幅の良い蒸務取締役を見ると、この人たちにサウナのオフシーズンなんてないんだろうな〜と感嘆の意を表するのは避けられない事実であります。
若者もほとんど息を潜めている時間、昨晩常設同窓会会場だった姿が嘘のようであります。湯婆婆にだーまーれー!と言われてたように私の心の中も精神統一して沈黙に落ち着いておりました。心の中では毎秒10文字くらい言葉が紡がれてます。それがここに現れてます。
食堂エリアでは朝方民族の特権のようにコーヒーサービスが繰り広げられ、数多くの蒸務取締役達がコーヒー片手に新聞を読み漁るという昭和タイムズが宿っていたのです。
日々のルーティンのような感覚で足を運ぶ者のオーラを纏う沈黙の蒸務取締役達は朝方が最も強いものなのかと、そのサ室での忍耐力で銭湯力の高さに私のスカウターではその値を記録することは叶わなかったのであります。
朝方コーヒー飲んでカレー食ってサウナで晴天を拝める土曜日、この社会の苛烈な怨嗟に対してゆったりと己だけの世界に没頭できる時間が心地よいものでありました。
この施設の最高権威と言える健美効炉というどちゃくそあちゅいサウナのような岩盤浴を楽しむ特権階級エリアに永らく足を運んでいませんが、きゃわわわな女の子のあの岩盤浴着姿を見るとどうも財布の紐を緩めても良いんじゃないかと錯覚する由々しき事態に陥りそうになるのです。
あそこはヤバい、きゃっきゃうふふな男女のつがいが歓楽街で熱くなるように、遺憾な現実を忘れてしまうのです。ひとりで来る私にとっては恐ろしい場所なのです。ちなみにめっちゃ熱くて普通の岩盤浴よりも遥かに好きです。あそこに行く事が私の今年の目標です。

歩いた距離 0.1km

  • サウナ温度 100℃
  • 水風呂温度 14.1℃
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