観音湯
銭湯 - 東京都 渋谷区
銭湯 - 東京都 渋谷区
今夜、僕が訪れたのは
退かず、媚びず、省みず、でお馴染みの観音湯。
いや、そんなキャッチフレーズないけどさ。
幡ヶ谷の居酒屋が立ち並ぶ裏路地を通り抜けると、
その不思議な魅力に溢れた観音湯はある。
不定期な営業になろうとも退かず、
銭湯ブームと騒がれようと客に媚びず、
どれほど設備が老朽化しようとも省みない…
いや、少しは省みようぜ…とも思うんだけど、そこを突っ込むのはヤボかもしれない。
サウナ利用は1,000円。銭湯サウナとしては割と強気な価格設定だが、ハッキリ言ってその価値は十分…ある…あると思う。
何となく歯切れが悪いのは、観音湯のサウナの暴力的なまでの熱さ。というよりケツに対する凶暴性をどう捉えるかによって評価が分かれるからだ。
その凶暴性は、ボナサウナの熱気がサウナ室のベンチの隙間から直にケツを攻撃するのを防ぐためにマイサウナマットを持ち込む人までいる程。
初めての人がケツの防御策無しで観音湯サウナに挑むのは、かなり勇気がいるかもしれない。とはいえケツの皮の厚めな僕は常に剥き身のケツで勝負を挑んでいる…しかし、今日はやたらとケツって単語を書く…
水風呂はそれほど冷たくはないが、それは大した問題ではない。露天スペースでの外気浴とのバランスを考えれば、むしろちょうど良い。
露天スペースでの外気浴。
これが実は観音湯の最大の強みだと僕は思っている。
決して居心地の良いスペースが用意されているわけではない。むしろ、ととのいスポットとしては不便なほど。にも関わらず、僕の意識は常に1セット目から宇宙にぶっ飛んでしまう。さながら幽体離脱しているかのよう。観音湯はサウナ、水風呂、外気浴、全てのバランスが偶然にも?黄金比的な条件が揃ってしまっているんだと思う。
およそホスピタリティとは無縁の(失礼)
退かず、媚びず、省みない幡ヶ谷 観音湯を愛してやまない僕は、しばしの宇宙旅行を楽しみ、京王線で自宅へ帰る。
今日もまた、深い眠りにつけそうだ。
男
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