サウナ&カプセル フジ
カプセルホテル - 愛知県 名古屋市
カプセルホテル - 愛知県 名古屋市
小雨の名古屋。
私はショップを訪ね、初めてお会いするオーナーと面談。
とても気さくな方で色々話を引き出してくださる。
お店を閉め大須にある老舗の「とんちゃん」に連れて行ってくださるという。
二人歩きながら色々話したのだが。
連れてきてくださった「とんちゃん」は大盛況でいわば強引に2名席を作ってくれた。
ありがたい。
味噌につけこまれた豚ホルモンを炭で焼いて食す。
一枚の皿に少量なのですぐに食べ終わってしまう。
尽きない会話の合間に肉を追加し私だけがビールをいただいた。
いやぁ、美味しい。これだよな。
閉店が早く22時前には看板となった。
私には気に入っているメーカーの洋服があり、それをいただいているのだが。
そのメーカーでさえ今後は縫製工場の問題から高度な技術を有するものは縫える人材の高齢化や向上の閉鎖など商品がなくなっていく懸念があることを伺った。
オーナー曰く、売っている自分も年が進みやれなくなったらそこで終わり。またメーカーも同じレベルで続けられる後継者がいなければ創業者ができなくなった時点で終わり。
一見悲しげな寂しい話かと思いきや、これは潔い視点だとの考えに至った。
6年前、頭の血管を切って40日入院していた時のことだ。一時は社会復帰を断念するほどの麻痺があったが今は生き延びて普通だ。それまでの事業を縮小し身の丈以上のことはしない生き方になった。
20代の頃に着ていたアメカジに再び傾倒して行ったのもこの時期だ。
イタリアものの窮屈な、常に流行の流れが変わるものを追いかけ着ていくことも一切やめた。自身の仕事にある種のプレステージ感を一切振り捨てたのだ。
20代の頃よりも下調べし今後30年で買い換えることがないものを吟味して60の歳まで必要なものだけ手に入れようと決めていたからだ。
寂しく思ったのは、そうか何にでもやはり期限がある。と再認識したためだ。
オーナーに次回の再会を約束し、別れた。
Fuji栄。
早朝5時。昨日の喧騒が今の時間はまばらだ。
スチームサウナは昨日の体臭の残り香が少し和らいでいたので長い時間粘った。
漢サウナは時間を合わせ熱風ロウリュを楽しんだ。
森のサウナも同じく時間を合わせてロウリュに浸った。
13度の水風呂に浸かり。体のなじみをプールで覚える。
何にでも期限はある。
Fuji栄。チェックアウトは朝10時。もう一泊期限を伸ばせばまだ楽しめた。
永遠にこの地下王国にとどまることは出来ない。
嗚呼、地上に帰るのに躊躇われる。
地上の楽園は、どこだ。
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