狛江湯
銭湯 - 東京都 狛江市
銭湯 - 東京都 狛江市
21:10入店時に既に5人待ち。
近所で時間を潰して、22:00に入店。
中にいた客が入れ替わるタイミングだったようで、23時の退店時には自分も含め5・6人。
さすがに1hでは整わなかったが、やはり大きい風呂は良い。
サウナも良いし熱湯も捨てがたいが、ここの炭酸泉が好きだ。
湯船の半分が炭酸泉でも良いくらい好きだ。
仕事の疲れが溜まっていたので大分スッキリした。
月曜だが休日だったようで、21時の来店時テラス席にはドリンクを愉しむ向きで賑わい、靴箱には木札が全て無かった。
月曜の夜なら空いているだろうと思ったのだが読み誤った。
ところで狛江湯に訪れる度に考えてしまうことがある。
この見事なまでなお洒落で近代的な変貌ぶりを、元々通っていた人々はどう思っているだろと。
ある時脱衣所で、高齢の客に声を掛けられた。
「サウナは幾らで入れるんです?」
自分も初めてなので良く分からないのですが、と断りを入れつつ先程支払った1200円という金額を伝えるとその客は「そうですか」と、自分で聞いてきたくせにさほど興味のなかった様にそっけなく、浴場へ向かっていった。
しかしなぜかその、去り際の丸い背中が何か言いたげに見えて、ずっと心に残っている。
あの客を「リニューアルに置いてけ堀を喰った哀れな元常連客」に仕立て上げ、勝手に妄想を逞しくしているのは百も承知だが、あのお洒落な木のカウンターやテラスで賑やかにしている若い客らを見るにつけどうしても考えてしまう。
23時を目前にした誰もいないサウナ室で、初めて訪れた時の、あの脱衣所でのことを思い出していたら店員にやんわり退店を促された。
そういえば12分計が取り外されていた。
サウナバンドを切ってもらっている時、カウンターの中に事務作業中の店主らしい人物を見かけた。
地元紙か何かで読んだが、前職を辞めて銭湯を受け継ぎ、コロナ禍の中今回のリニューアルに際し奔走・成功させた立役者にして3代目だそうだ。
私は近所に出来たこの新狛江湯がきっかけで、サウナはもとより銭湯の素晴らしさに目覚めハマった口だ。今では自分の生活になくてはならない存在になった。元々、風呂嫌いだったのだ。
熱心にパソコンに向かっていたその背中に、こころの中で最敬礼した。
また来ます。末永くこの狛江湯が愛されます様に
引き戸を開けて帰ろうとした時、テラスの残り客であったろう小さな姉弟がお母さんを連れて楽しそうに店に駆け込んで来た
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