初めて降りた駅のホームは、予想に反して混んでいた。ようやく手すりのベルトにありついて、片手でスマホに『千年温泉』と打ち込んだ。
お気に入りの鳩の湯と、同じ施工店と知ってから、気になって仕方がなかった。このワクワクは、イキタイのサ活のおかげと感謝しかない。
街は程よい賑わいの、下町の、のんびり楽しい雰囲気にホッとして、頭のネジが緩み始めた。
徒歩9分、看板が見えてきたころ、ほうきを持ったスタッフの掃除姿に気がついた。手入れされた玄関、一部ブーツでも利用できる下駄箱、気持ちのよい番台の対応に気持ちが高まっていった。
浴場に入ると、サウナの小窓が目についた、天井が高く、明るい内装が開放的な空間を際立たせていた。
体を流し、下茹でしてサ室に向かった。
サ室は木の香りに満ちていて、腰掛けて香りを楽しむほどに瞼が重くなってきて、目を閉じて、深呼吸、姿勢を正して思い切り伸びをした、狙った時間は混雑知らず、自分のペースで楽しめた。
水風呂は、深めの軟水、バイブラ付、冷たすぎずまろやかな肌触りと、サ室の熱すぎない組み合わせが絶妙で、何度も何度も繰り返した。
外気浴は、頭を下げ、腰をかがめて出るスタイル。まるで茶室のにじり口、ベンチに体を投げ出して、ようやく意識が戻ったころ、お庭の巨石をぼんやり眺め、千利休を思い馳せたが、ニューウィングの、吉田支配人がチラついたので、令和の利休として、無言フォローをすることにした。サウナの中では全ての人が平等と、改めて気付かされ、オーナーのステキな仕掛けに心を奪われていた。
帰りしな、立ち寄ったアーケードは、老若男女、程よい賑わいを見せている割に、各店舗、手入れが行き届いていた。駅前の交番前のコワモテのお巡りさんは、行き交う人に挨拶をくり返していた。良い町に良い銭湯あり、良い銭湯は良い町にあり。帰りの電車の車窓から、ぼんやりと街並みを眺めていたら、サ室の小窓から見えた、水風呂ではしゃぐ子供たちの笑顔を思い出して、一人で勝手にニヤけてしまい、恥ずかしくなって、一旦電車を降りることにした。

歩いた距離 0.6km

たけひこさんの千年温泉のサ活写真

千六

ミックスフライ

時間がなくて立ち寄れなくて残念でした、チャンスがあれば伺います!

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