アサヒトレンド21
銭湯 - 東京都 三鷹市
銭湯 - 東京都 三鷹市
都心に向かう通勤電車に揺られながら、会議のことより今宵はどこのサウナにアタックしようか、ぼんやり外の景色を眺めながら、候補の駅を上げ始めてみた。落合、荻窪・・・なかなか決め手に欠けて揺れていたが、最後はスパッと決められた。稀に調査不足で絶望させられることもある定休日が、今日のところは、決断を下すキーマンとして活躍してくれた。おかげで頭がスッキリして、今日はいい仕事ができる予感がしていた。
予定通り仕事を片付け、18時ごろには三鷹の改札を抜けられた。ゆアサヒトレンド21という、何ともレトロな看板を目指したが、意外にも入り口は左手、コインランドリーの先にややモダンなエントランス。サウナは既にいっぱいだった、残念、それなら湯船だけでも、と思ったが、少し待ちますか?と提案を受け、素直にそれに従った。まもなく番号が呼ばれた、やったぁ!素直に嬉しい、すんなり入れるより嬉しい。いろんな場面で、失敗を成功に変えることを、サウナから学べていると、最近思う。
浴室もサ室も明るい、開放的、住宅街にあるとは思えない、高窓、天窓、天井高さが活きていて、腰壁が低く構造は多分鉄骨造、柱が少なく個性的な空間、古くても、銭湯の枠を超えた魅力が詰まっていて、緑色の森林浴発生装置、サ室専用の水風呂、まろやかな井戸水の掛け流し、屋内なのに外気浴感満載の休憩室、サ室のサウナのロゴデザイン、オーナーのこだわりや、温もりに浸ることができた。
初めはぬるく感じるサ室と水風呂、繰り返すうち、水風呂のまろやかさに気づき始めた。人工のチラーに頼らない大地のチラーから湧き出る井戸水は、冷たすぎず、均一で絹を纏うような心地よさ、まるで、母の羊水に包まれるような優しさ、この水風呂に最適にセッティングされたサ室の温度と湿度、水風呂から全ては始まる、そんなサウナの原点を真正面から見せつけられて、制限時間2時間いっぱい、身も心も昇天し続けた。
歩いた距離 1km
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