うめ

2020.06.29

1回目の訪問

3ヶ月ぶりの本格的なサウナは、近いけれど普段あまり行くことのない大塚へ。

1階は大塚記念湯という銭湯だが、2階のサウナはサウナニュー大塚と、同じ受付を通るのにフロアごとに施設名が変わるという世にも珍しいスタイル。当然ながら別料金。不思議なシステムに戸惑っていると、愛想のいい受付のおばさんが丁寧に説明してくれた。

施設はいかにも古い昭和のサウナといった趣だが、非常に丁寧にメンテナンスされているのだろう、ロッカーも、トイレも、浴室も、休憩室も、嫌な感じの汚れが全くない。そして脱衣場の天井や、浴場のタイルには洋風アンティークなタイルが敷き詰められ、浴場の壁には裸婦像。これらが強く主張するわけでもなくさりげなく空間に調和していて、好感が持てる。

さて、肝心のサウナ。

土壁で覆われた広い空間。遠赤外線のストーブ。サウナの説明が書かれた壁の鉄板は、よく読んでみると誤植が。室温は、私が入ったときは104度くらい。湿度は低く、遠赤外線効果でじんわりと温まる。人も少なく、都心のサウナでは珍しくのんびりと時間が流れる。テレビがないのも時間の遅さを後押しするようだ。息苦しさゼロ。ずっといたいくらい。常連らしき人は皆、脱衣場横の本棚から取り出した漫画を読みふけっていた。壁にはデカデカと「本・雑誌持ち込み禁止」の張り紙。これはこれで「大塚」っぽくて嫌いじゃない。

水風呂は、表示19度。でも、確実にそれよりは冷たい。底からの水流効果だろうか?16〜17度くらいといったところ。水量十分。

そして休憩は外気浴スペースへ。床が軋むのが気になるが、真新しいととのい椅子が4つほど置かれている。腰掛けて目を閉じていると、時折、建物のすぐ裏手にある都電荒川線が走り抜ける小気味良い音が響く。ぬるい夏の夜風が顔に吹き付け、体から熱を奪う。ああ、最高。

古い良さを残しつつも、電子マネーに対応しているなど、丁度良いバランスで新しさも取り入れている。これだけのクオリティの施設が、山手線の内側で、たった1000円で維持されているというのは、ちょっとした事件だと思う。今後も長く続いてほしい。

  • サウナ温度 104℃
  • 水風呂温度 19℃
0
34

このサ活が気に入ったらトントゥをおくってみよう

トントゥをおくる

トントゥとは?

ログインするといいねや
コメントすることができます

すでに会員の方はこちら

サウナグッズ

アプリでサウナ探しが
もっと便利に!

サウナマップ、営業中サウナの検索など、
アプリ限定の機能が盛りだくさん!