観音湯
銭湯 - 東京都 渋谷区
銭湯 - 東京都 渋谷区
観音湯は、なにか足りないところが良い。
外気浴スペースには座りやすい場所はないし、脱衣所にある椅子もボコボコとして、決して座り心地が良いと言えない。
サウナ室の12分計は3から4のところで秒針が早く進んだり、注意書きは焦げ茶のベニヤ板に赤い文字で書かれているので同化して読めない。室内の照明も熱にやられたのか、何かに当たったのか、割れている。
水風呂の温度計は故障していてもはやオブジェと化している。
でも、なんかその完璧じゃない感じが居心地が良くて、落ち着いて、愛おしささえ感じる。
その足りてなさを足りすぎてる他の部分が補っている感じ。
足元までしっかり暖まれる、というよりお尻が焼けるように熱いのはボナサウナの魅力。水風呂も深さがあってちゃんとした水風呂の冷たさを感じることができる。
親子でサウナに入る常連さんや、昔の幡ヶ谷の歴史を教えてくれる常連さんがいて、サウナ施設とは違った距離感。それでいて空いているから物理的な距離感はない。
銭湯を出ればいろんなお店が賑わっていて、幡ヶ谷の魅力に必然的に触れる導線が作られている。
こんなステキな街、ステキなサウナはないのではないか。という結論に至った。
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