さんのう

2020.04.05

1回目の訪問

源泉の名は
オナメ・モトメの湯……。
秋田が誇る秘湯中の秘湯である後生掛温泉。後生を掛けてこの地で身を投げたオナメ(妾)とモトメ(本妻)の伝説らしい。男と女の間には昔から色々あったり無かったり。

さておき、ここまで来るのに十分な時間を使ったのでゆっくりと堪能したい。やはりメインは箱蒸し風呂と蒸気サウナなのだが、先ずは温泉を楽しむ。泥湯と言われるだけあり色は微灰白色でほのかに硫黄臭が漂う。後生掛流儀で洗体→泥風呂→休憩→火山風呂→休憩→神経痛の湯とじっくり楽しんだ。

箱蒸し風呂(大):10分
箱蒸し風呂(小):3分
蒸気サウナ:10分×3
毛せん峠の水:×3
休憩:10分 × 3
合計:3セット

階段を上がると奥に蒸気サウナの小部屋で手前に箱蒸し風呂が3つ設置されている。四角い木箱の観音扉を開けて中へ座り首だけを出す。これって獄門台に乗せられた晒し首の様なシュールな絵面だろう。箱の中は温泉蒸気が充満しており(大)はぬるめだが(小)は発汗良好。お1人様用のコンパクトサウナである。体も温まりいよいよ元祖蒸気サウナへの扉を開ける。

仄暗い室内にはくたびれた灯が1つで蒸気と相まって暗くて良く見えない。上段に腰掛け一息ついた頃に目が慣れてきた。なんにも無いただの木の部屋でひとり目を閉じ蒸され汗を流す。天井からポタポタ落ちて来る水滴も熱い。ロウソクを垂らされてる様だが実際にはそー言う経験は無かった…などとどーでもいい事を考えているうちに発汗完了となり部屋を出る。

水風呂は無いので、掛け湯の隣にある“毛せん峠の水”なる天然掛け水を手桶で全身にぶっかける。頭からもざぶざぶかぶる。引き締まった肌にはあまみが1セット目から出始め体を拭き終わる頃スッキリとして露天へ向かう。ちいさな露天風呂脇の人1人が座れるスペースに腰を下す。柔らかな陽射しとひんやりとした春風を体に受け残雪を見ながら静かに無になれた。

お土産は後生掛名物の黒卵。温泉で茹でられ変色したそれを食べると3年長生きすると言われるそうな。沢山食べて寿命を延ばそうと考えるも閑散期なので作って無いんだとか。ヤラシイ考えを見透かされた4月の始まりでした。

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