johiroshi

2019.10.19

1回目の訪問

「え、フィンランド」

メディテーションサウナの扉を開けたとき、心の中で呟いた。

その名の通り、瞑想するように静かに座っているおじさんを、灯りが薄暗く照らす。サウナストーンだけが、少し明るめに照らされている。

空いている位置に腰掛け、からだを温める。サウキャン以来、2週間ぶりのサウナだ。

しばらくすると、隣にいたおじさんが誰とも口を聞かずに、柄杓に手をかけた。

一般的に、日本では「ロウリュをするときは周りの人に一声かけましょう」というマナー、礼儀がある。フィンランドサウナを取り上げた記事でもそう書かれていることが多い。

ところが実際のフィンランド人はというと、おもむろにロウリュを始める。顔色などは伺わない。たとえたった40秒前にロウリュしたばかりだったとしても、だ。

「熱いと感じたなら自分で出ていく」そんな暗黙の了解があるのだろう。サウナは公衆の場であると同時に、個人の状態を尊重する場でもある。

日本の温泉でも長湯しているとのぼせてしまう。熱くなったら半身浴に切り替えたり、外気浴するだろう。それと一緒だ。

話を戻そう。

おじさんがおもむろにロウリュを始めたとき、僕は感動してしまった。ロウリュ(蒸気)がほしくなったら、水をかける。そう、これがロウリュだ。懐かしのフィンランドスタイルをまさか熊本で拝めるとは。

おじさんは時間をおいて3回ロウリュした後、ラドルの水を足した。そして、最後にもう一度だけロウリュをしてサウナ室を出ていった。さよならロウリュだ。

それはあたかも日本の銭湯でからだを洗ったあとに桶で洗い場を洗い流すような。次に使う人に気持ちよく使ってもらいたい、そんな気持ちから生じる所作。

外界とサウナを結ぶ扉を開けることでサウナ室を下げてしまうことへの釈明であり、礼儀であり、愛。

そんな熊本民のサウナリテラシーに僕は再びの感動を覚えた。

もう長くなり過ぎたから端折るけれど、その後はジワンさんのアウフグース受けて外気浴してたら、草加健康センターでアンドレイから受けたウィスキング以来の気持ち良いしびれに襲われてバチクソに整った。フィンランドとロシアの国境にある国、それがKUMAMOTO。水マジで肌。母なる肌。

1セット終わって天國に馬刺し食べに行ったらおじさんと仲良くなってお家に泊めてもらったので使用期限間近の無料宿泊券は使えず仕舞いになりました笑 湯らっくすに行くために熊本行ったのに滞在時間1時間www

johiroshiさんのサウナと天然温泉 湯らっくすのサ活写真
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