【閉店】寿湯
銭湯 - 北海道 札幌市
銭湯 - 北海道 札幌市
子どもの頃、ここはおじいちゃんの家の近くで、よく行ってました。
いとこたちと行った記憶も薄らと残ってます。
あの頃に比べると、思ったよりお風呂は広くはないと思います。
けれど、大人になって、ここの良さが少しわかりました。
サウナ室は、なぜだか不思議と心地の良い湿度が保たれています。
サウナ室全体が蒸気に包まれ蒸される感覚を味わえます。
そこから流れてくる懐メロのオンパレード。
それがなかなか味わい深いのです。
道に迷ったらここに来れば良い。
そんな心の拠り所でした。
男の嘆きはほろ酔いで
サウナの隅に置いていく かのように。
そんな矢先にまさかの廃業。
まだショックで立ち直れてませんが、
本当に永い間お疲れ様でした。
今日は、サウナ室では、愛燦燦が流れてました。
それは、どんな人にも平等に癒しを与えてきたこの銭湯が見てきた景色を歌にしたような歌詞でした。
ここにいると、なんだかタイムスリップしたかのような不思議な感覚に陥ります。
長い歴史の中にこの瞬間ここにいる人たちはいて、
この銭湯もそして、ここにいる人たちもいつかはいなくなってしまう。
そう思うと、今この瞬間は、ひょっとして、とてもかけがえのないひと時なのではないだろうか。
そんなことを感じさせられます。
なんにせよ、笑っても泣いてもここに入ることができるのは、あと二日間です。
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