サウナ&カプセルホテル 北欧
カプセルホテル - 東京都 台東区 事前予約制
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北欧との出会い。
それはちょうど第10話、
荒川良々がマルシンスパで
男泣きする、あの神回の翌日だった。
1カ月間休みゼロ、その週末も
こなさなくてはいけない仕事の海に
おぼれて息ができなくなっていた。
完全に追い詰められていた。
家事も、子どものことも
全て妻に押しつけて、
自分がどれだけ大変かを、
怒鳴るようにまくしたてて
仕事に出かけた。
そんなメンタル状態で、
仕事が手につくはずもなく。
ただ時間は過ぎ、
タスクは一つも減らない。
頭と心があせりに支配されていく。
本当に泣きたい気持ちだった。
そこで、マルシンスパで男泣きする
荒川良々を思い出した。
無心でサ道のロケ地を調べた。
北欧のある上野まで、
たまたま一駅のところにいた。
いったん、全部放り投げて、
サウナに行こう決めた。
それが僕と北欧との出会い。
ただの銭湯サウナ好きから
サウナーとしてサ道に踏み出した
1歩目だった。
追い詰められている時というのは、
やるべきことがあせりの気持ちに
かき乱されて、実態以上に
肥大化して感じられる。
つまり、ととのっていないのだ。
でも、あせりの気持ちを取り除いて、
タスクだけをととのえてみると、
案外冷静に戦えることが多い。
今、もう無理だと
追い込まれている人がいたら、
サウナという逃げ道を教えてあげたい。
サ道は逃げ道であり、再浮上への近道だ。
思考はストップ。
そのかわり、全身の血管が躍動する。
動きを止めた脳が、
駆け回る血液の振動に
揺られてぐらりぐらりしてくる。
なーんにも考えられない。
だけど、「ヤバイ」とか「どうしよう」
みたいな無用な考えごとが
どろどろと溶け出していくのがわかる。
気がついたら、
随分頭の中が軽くなっている。
あの日、北欧に行っていなかったら
それから4ヶ月、相変わらず
休みのない毎日を生き抜いて
今日まで辿り着くことは
できなかっただろう。
サウナに救われた。
北欧に救われたと、心底思う。
昨日は、感謝を込めて
今年の都内サウナの蒸しおサめ。
ここの106度は、
他の100度超えとはひと味違う。
ぶ厚い熱気と空間の圧を
全身で受けとめた。
これだけのビルの密集地にあって
ぽかんと空に抜けられる
外気浴スペースは、本当に貴重だと思う。
しっかり3セット、ととのいました。
来年もお世話になります。
男
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