るえん

2021.11.10

1回目の訪問

体験とは何か?
私達は肉体という乗り物に乗って外界と接しているわけです。己の魂は肉体という知覚、脳というフィルターを通してでしか、世界と接することはできません。
芸術(アート)の概念は他説あれど、その本質は魂を揺さぶるものです。視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚などの感覚を通じて、心に響いていくものです。

サウナという体験は、多くの五感を通したアクテビティです。
温度、汗、触覚がまずあり、視覚、聴覚、臭覚もまた重要な要素です。立ち上る蒸気、テレビの音、水の流れる音、ロウリュのアロマの匂いや芳しいサウナ室の木の香り…。サウナ後のサウナ飯など、ととのうという体験を全身で味わうのがサ活なのです。ととのうのあの多幸感はなかなか他では体験することができないものです。それ故、風呂やサウナというのは一つの総合芸術なのかもしれません。

コンピュータグラフィックを扱った21世紀のアート体験を提供するチームラボ。既存の視覚や聴覚に偏った芸術体験を、第四の壁を取り払いその肌で体験することを目的にしているのだと思います。その全身の知覚を使ったアート体験とサウナは組み合わせなのかもしれません。

六本木の仮設倉庫に建設されたサウナ空間。正直、意識高い匂いや、恋人や若者たちの一時の衝動に消耗されている感(それはそれでいいことだと思うけどね)があり、一部のサウナーからは不評な感があるこの施設ですが、私はこの試みは有意義だと思いました。

アロマの匂いはもうちょいあった方がいいと思いましたが、各サウナ室のクオリティは十分でしっかり熱く汗をかけます。シャワーも冷たいし、アート浴も座れたり、壁に寄りかかったりで、整える場は最低限は整備されていると思います。
自分が入った時間帯は雨の夕方で、人も少なくサウナ室には自分ひとりだということも多くあったので、静かに思いを馳せることができました。

ですが、ここは温浴施設ではなくあくまでもアート施設です。サウナよりアートが先に来るのです。やはり皆が言うように水風呂がほしいところではあります。でも、サウナ室のあの照明の感じはもっと多くの施設が取り込んで欲しいです。岩盤浴では結構照明凝っている施設は多いんですけどね。

一度は体験してみてほしい体験です。しかし、値段が高すぎるのと、土日はアート体験なんてできない地獄なんだろうなぁと安易に想像できるのがね。
六本木ではなく、もっと辺鄙な場所で開催した方がよかったのではないかと思ったりしました。正直、値段は半額くらいでいいよね。
あとアート浴(休憩)をマスクではちょっとアート系のセンサーの感度が落ちるよね、しょうがないとはいえ。

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