Kokoro

池袋駅から徒歩30秒とか嘘じゃね？と思いながらひたすら地下道を歩く。駅構内ガチ広い。遠い。
今日の目的はシングルの水風呂がある「かるまる」。男性限定、グループ行動厳禁となんとも厳格そうで男が求めた究極シンプルサウナ！的なのを想像していたが、私を迎えてくれたのはなんと2階構造の大浴場だった。すげぇ

すぐさま体を清めて一階のサウナ、「岩サウナ」に入る。熱い、やばい。後から調べてわかったが6回のオートロウリュがあった後だった。
8分何とか耐え切って初体験のシングルの水風呂に入る。20秒も耐えられない、はごろもなんて引き剥がされてるって。
やばすぎる初体験を後に2階の外気浴に向かう。すぐさまチェアに横になり整い始めたが、集中できないくらいに気になるものを見つけてしまった。
薪サウナである。
薪ストーブを使った本場ならではのサウナらしい。定員5人となんとも狭そうであるが、入ってみると素晴らしい空間が待っていた。
パチパチと音を立てて私たちを暖めてくれる薪ストーブと5人掛けの椅子。さらにはなんと足元向かいに鏡が張られており、薪が燃えるのをどの位置に座っても見れるようになっているではないか！
すげぇと思いながらストーブを眺めているとさらにすごいことに気がついた。

ちんちんが見えない

暗さもあるが、座る場所と鏡の角度が完璧でちょうどちんちんが見えず、薪ストーブに集中できるようになっている。ちんちんまでにももてなしが行き届いているとは感服である。

心も芯まで温まり、２階にあるダブルの水風呂、外気浴と最高のルーティンを繰り返し最大限までに整えた。

かるまるの由来は「つかる＋とまる＝かるまる」という訳の分からない方程式から来ているが、次回は素直に泊まってみようと思う。
かるまる大好き

人生で初めて経験したサウナは13歳の頃、父に連れられたスーパー銭湯だった。

大中小様々な体躯のおっちゃんたちが熱く蒸された部屋に苦しい顔を一切せず鎮座しているというあまりにも異様な光景だったのを覚えている。

当時彼らは何を求めてあの部屋に入るのか疑問でしかなかったが、今では羨ましい、もっと早くにこの気持ちよさを知りたかったと思えるほどにハマってしまった。

2022年に入って3回目、久しぶりに会う友人とのサウナである。
30分に一度のオートロウリュという何とも甘美な響きに誘われて入ったのを後悔するくらいにヤバかった。

入ってから3分の時にオートロウリュを喰らえるように調整したが、三段目で喰らったのがミスだった。

迫り来る熱波。何だこれは、地獄版流れるプールのようじゃないか。訳のわからない言葉が脳から発され血管を巡る巡る。

10分もままならず8分でギブアップ。水風呂は14℃のダブルであったがギンギンと体を蝕むように冷やしてくる。
これも40秒でギブアップ。

何だ今日は何も上手くいかないじゃないか。そう思っていたが、外気浴で一気に覆された。

椅子に座った途端頭がどんどん重く垂れ、血の巡りはまるでムエタイ選手が暴れ回ってるかのよう。
これまでにないほどに溶け、整った。

そこからは無心で6分、30秒、7分の3セット。

友人との乾杯もあり、最高の1日だったが、最後の一回水風呂の時にサービスの氷をなすり付けてきやがった馬鹿野郎には何か仕返しを考えなければならない。