ヘルシー温泉タテバ
銭湯 - 大阪府 大阪市
銭湯 - 大阪府 大阪市
「じゃ、そろそろ行ってくるわ。おやすみ」
24:00。通話終了を知らせる音が部屋に響くと、すぐに1階の駐輪場へ行く。向かうはホームサウナ。
ヘルシー温泉 タテバだ。
サウナ:8分
水風呂: 1分
休憩 :10分
合計 :4セット
サウナ前のお清め
頭、顔、身体。特に印は無いけど良品を扱うお店で揃えたお気に入りのバスグッズで全身を洗い流していると、何やら話声が聞こえる。何を喋ってるかまでは聞こえないが、明らかに自分に話しかけてきている。まさかこんな夜中に、しかも地元ではないお風呂屋さんで、知り合い?と思いながら振り返ると、妻◯木聡風のイケメンが1人。にこやかに立っている。
時間にして約1秒。青年の顔を見つめながら脳内に記憶されている自分の友達、知り合いの顔を思いかえす。
いや知らん。俺お前の事知らんぞ。誰や。
言葉にはしなかったがおそらくそんな目をしていたんだと思う。青年は表情を一切変えずに言う。
すみません。完全に友達と思って話かけてました。
でしょうね!俺全然知らんもん!
もちろんこれも口には出さず、
あっ、あぁ。…いえいえ。
こんな返ししか出来ない自分が情けない。
青年は少し恥ずかしそうになり一緒に来たであろう友達探しの続きを再開する。俺は一連の流れを振り返りながら身体の泡を落としていく。
その後青年とは、サ室でも一緒になることはなかった。帰ったんかな。一瞬、そんなことも考えたが2セット目ぐらいには青年とのやりとりの事はすっかり忘れていた。
もしこのサ活レポを見ていたら青年に伝えたい。
銭湯で言葉を交わしたら、
もう俺たちは友達やで。
男
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