ゆートピア21
銭湯 - 東京都 葛飾区
銭湯 - 東京都 葛飾区
春風亭昇太にどことなく雰囲気の似た、人の良さそうな番台のお兄ちゃんにサウナ代を払ってバスタオルを受け取る。シャンプーとボディソープは買わなくても中にあるが、最近は業務削減のためか1レーンに1セットを共有する下町人情スタイルになったので混雑しているときは使いづらいかもしれない。
何十年も通っているであろう老人や、親子連れで賑わうコンパクトな銭湯、その片隅に6人も座ればいっぱいのサウナ室。このご時世でもサウナ室の3人に2人はtattooあり(半分は和柄、半分は洋柄)。サウナストーブは年季の入った銀色の四角い機械。12分計といった小洒落たものはない。代わりに、実際何分なのかよくわからない砂時計を客同士で代わりばんこにひっくり返す。温度計は長年のサウナの熱で黒ずんでいて読めない。テレビの代わりに延々流れる演歌と昭和歌謡。ふと見上げれば天井には地元のキッズたちによる無数の落書きがサグみを演出する。水風呂は時折、子供が中でおしっこしてしまい薄黄色く染まっている場合があるのでよく見定める必要がある。俺は一度おしっこ水風呂に浸かってしまい最悪の気分になった(その後で水が抜かれていた)。亀有にサウナブームなど存在せず、もちろん休憩用の椅子などといったものも存在しないので、薬湯のヘリに座って足湯しながらととのう。
再開発でショッピングモールやマンションが増えていき小綺麗になっていくこの街のREALを感じられる唯一の銭湯、それがゆートピア21。
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