蒸れ村

2022.03.17

1回目の訪問

サウナ飯

福岡へ帰省すると、父が富松鰻を食わせてくれるという。

空港から家へ着いてすぐに出発、タレのしみ込んだ「うなぎセイロ特上」に舌鼓を打つ。

このうなぎセイロは東京にも関西にも近似の物の無い、ここだけの文化である、大袈裟なくらい湯気を上げるセイロの中に、タレのしみ込んだ真っ茶色のご飯の上に鰻と金糸卵が、しかも食べ進めるとご飯の中にもまた鰻、これが嬉しい。

「このあと近くの温泉いかんや」と父からの提案、なんでも富松鰻のあとは近くのヌルヌル泉質の温泉にゆっくり浸かるのがお気に入りとのこと。

それがこのあおき温泉であった。

私はサウナに入れるかもしれないという期待と、父にもサウナを好きになってもらいたい、今日は手ほどきをしてやろうではないかと、偉そうに企んだ。

飯のあとにサウナというのは、ととのいという観点からするとあまり良くないだろう。

しかし鰻も旨かったし、父にサウナを教えるというのも面白い。

温泉へ向かう車内で、細かいことよりは脇に置いて、今サウナがブームだ、経営者なら時流を学ぶことも必要だ、と吹き込んでおいた。

あおき温泉のサウナは80度、ドライサウナにしてはややヌルいが、サ室を出る前にサウナマットで自らの汗を拭いて出る、マナーの良い文化が根付いていた。

父は3セットの全てをきっかりサ室6分と規定し、最上段、中段、最下段とどんどん降っていったが、水風呂ではふわーと気の抜けた声を出し、ととのい椅子に座ると、肩で息をしながら目を瞑っている、あえて話しかけなかったが恐らくこれは、ととのいが始まっている。

受付でも父は椅子にもたれて熟睡する始末で、ぶっととのっている様子だった。

ハマるかハマらないかは此際良い、私自身はもっと温度の高いサ室が良かったが、良い泉質を存分に楽しみ、父の(ととのいを意識して入る)初サウナを見届け、満足して帰路に就いた。

富松うなぎ屋 黒田本店

うなぎセイロ特上

福岡鰻食文化最高峰 唯一無二のタレシミシミせいろご飯とダブルどころかクワトリプル鰻の前に昇天

サウナ飯 supported by のんあるサ飯

  • サウナ温度 80℃
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