駒の湯
銭湯 - 東京都 世田谷区
銭湯 - 東京都 世田谷区
最近、「ダサい」について思案することがある。
年末のラストサウナをどうしようかと考えていた時、近所でバスケをしたあと、汗を流すついでにここにお邪魔しようとしたのだ。
実際、行くと距離的に家から一番近いサウナスポットであることがわかり、施設の評判的にも定期的に通いたいような銭湯だったのだが、ここでの体験によってしばらく訪れるのを控えようと思うのである。
開店10分前、少し早めに到着した私は入り口前のベンチに腰掛ける。
しばらくして3人組の男たちが待ち合わせしていたのか親しい感じで会話しながらたむろしている。そうしているうちに近所のおばちゃんたちも含めて開店前なのにまあまあ集まってきた。
待ち合わせしていた男たちは会話で例のドラマについて語っている。まあ、見た目からしてミーハーな感じが出ていたので驚きはしないが「ダサいな」という感想。
いざ、開店時間になり潜入しようとして脱衣所で着替えていると、半端ない数の客が入ってくるではないか。
ここの銭湯は、広さ的にはどちらかというと狭めの造りでサ室は10人が限界の広さなのでこれはまずいなという気持ちになってしまった。
前日にドラマの特別編も放送していたし、しょうがないのか、、
サ室では例の集団がダサい会話を続けていてげんなり感がピークに達する。
字面で見る「ととのう」を現実空間で聞くことのなんとダサいことか。オタクのネットスラングを聞かされているような気分だ。
三茶というミーハーエリアで今サウナに行くということはこういうことかと考えさせられた。
ただ、あのドラマは私も見ていたし、サウナをより楽しむきっかけになっているのは事実であるし、ああいったミーハーな人たちがサウナに足を運ぶことで市場が活気づくこと自体は経済的な動員になる。むしろ私のように一人で黙々と楽しむ態度はサウナに対して利用料金以上のなにも与えていないと言える。
私にとってのカッコいいはフリーライダーを指すのだろうか。
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