宮沢湖温泉 喜楽里別邸
温浴施設 - 埼玉県 飯能市
温浴施設 - 埼玉県 飯能市
数日前、私は深夜にインスタントラーメンを食べようとして熱湯を足にこぼし火傷した。
2週間ほど休みなく働いた最後の夜勤、休憩中の出来事だ。
水膨れになり、多少の痛みを感じた為、2週間楽しみにしていたサウナはお預けになった。
その翌日、火傷の具合も良くなり、ほぼ痛みを感じなくなっていたのでいるまの湯に向かった。
いるまの湯に向かう最後の道は狭い。そのくせ人気施設のため人や車の往来が多い。
しかしこの日はどういう訳か閑散としていた。
それもそのはず、休館日だったのだ。
そういうわ訳で、気持ちを切り替え、湯治と称し喜楽里へとハンドルを切った。
20分程車を走らせ喜楽里に到着。
あと1時間遅ければサ活コースで入館できたのに等と思いながら入館手続きを済ませ、脱衣所へ向かった。
喜楽里は静かで良い。この日も静かだった。
まず私はかけ湯をしてから高濃度炭酸泉に浸かり、それから露天エリアの熱い湯で湯通ししてから水風呂で一旦シメてからサ室へ。
喜楽里のサウナは結構熱い。
いるまの湯とはまた違った感じの熱さだ。
8分程度で限界を迎え、脱出し汗を流してから水風呂にGO!
16度位だろうか、若干冷ための水風呂はしっかり温まった肉体を冷やすにはベストセッティングだ。
2分程浸かった後、待望の外気浴。
埼玉県は先日の大雨以来、雨が降ったりやんだり天気が安定しない。
この日も、弱く雨が宮沢湖の森を濡らしていた。
外気浴用のベッドは顔の部分くらいまで建物の屋根が張り出しており顔面の雨直撃を免れながら外気浴が出来る。
雨に濡れ、夏の熱気に充てられた木々が呼吸をしているのがとてもよくわかる。
最高の香りと音を楽しみながらの外気浴はもうすべてを忘れられる。
そんな気がした。
このルーティンを2度ほど終えた所で、視界に見覚えのあるおっさんの顔が映った。
いつもいるまの湯で見るおっさんだった。
私はこのおっさんの事を密かに「ホーミーオヤジ」と呼んでいる。
ホーミーオヤジは水風呂に浸かる時やサウナ室の中で「んー」と低音をこれでもかというほど大音量で唸るのだ。
あまりにも大音量なもんだから浴室の壁面に反射したアーリーリフレクションと原音がダブって聞こえるのだ。
この日もホーミーオヤジは元気だった。
3セット目を終え、アーリーのホーミーが響く、やかましくなった浴室から逃げるように撤退し、そそくさと退館したのだった。
ありがとう、また来ます。
ありがとう、ホーミーオヤジ。
またいるまの湯で会いましょう。
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