アクアリゾート いるまの湯
温浴施設 - 埼玉県 入間市
温浴施設 - 埼玉県 入間市
今日のサ飯は決まっていた。
特段祝い事などがある訳ではなかったが家族とお好み焼きパーティーをする予定だ。
私はパーティーの開催時間から逆算してホームである、いるまの湯に赴いた。
期末の木曜日、予想通り殆ど人はいなかった。
下茹でが終わり蒸し焼きの工程に入る頃には時計の針は丁度19時を指していた。
アロマが大好物のヒノキだった事もあり、限界ギリギリまで攻めるつもりでスチームサウナの扉を開けると空室だった。
20分程ヒノキ味の湯気と雨が屋根を叩く音を楽しんだ。
2度の蒸気発生に限界を迎えた私は天然のシャワーに打たれつつクールダウンした。
身体の熱が取れた所で時計を見た。
19時20分だった。
19時から20分位サ室にいた筈なのに、更に身体が冷える程休憩していたのに19時20分。特に疑問は感じなかった。何も考えていなかったからだ。
そのままドライサウナに向かった。
ドライサウナも閑散としていた。
静寂の中の10分間は異様に長かった。
テレビが付いているのに静寂に感じた事もおかしかったが、特に疑問は感じなかった。何も考えていなかったからだ。
時間が経過するたび高鳴る鼓動
ドラマーならメンバーに怒られる程には走っていると思った。今の私はサウナーであり同時にドラマーでもあった。
16ビートで駆け抜ける私の心臓とは裏腹に時計の針はなかなか進まない。
ようやく10分が経過した頃には私の中のドラマーはヘヴィーメタルさながらツーバスを下品に高速連打していた。
即座に退避し汗を流して水風呂に入った。
水風呂の優しさに包まれ気づけば2分が経過していたので空いてた椅子に座る。
私の中のメタルドラマーはフルパワーでビートを刻んでいた。
そのビートを感じながら脱力感に身を任せ目を閉じた。
次に目を開け時計を見ると40分が経過していた。
メタラーもいなくなっていた。
どうやら眠ってしまっていたらしい。
次は私も共にセッションするつもりで会場(サ室)に入った。
しかし、結果はセッションすることは出来なかった。
疲労が溜まっていたのか心のほうが先に音を上げた。
それでも水風呂は優しかった。
本当はもう1セットこなしたかったが失った40分のお陰でパーティの時間が近づいていた。
急いで帰らねば。お好み焼きが私の帰りを待っているのだから。
文字数制限。続きは画像で。
男
コメントすることができます
すでに会員の方はこちら