愛して止まないホームサウナの改装休業と再開
サウナイキタイアドベントカレンダー 13日目の記事です。
はじめまして。東京在住、サウナ歴ちょうど1年のガールと申します。今回この場を借りて、大好きなホームサウナの改装休業とリニューアルオープンについて書きたいと思います。
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神楽坂上にある銭湯「第三玉の湯」。“玉の湯”と呼んでいる、愛して止まないわたしのホームサウナ。8月中旬のある日、サウナ室での常連さん同士の会話から聞こえてきた「いよいよここも来週から改装ね。11月までどこ行こうかしら」というフレーズ。「え…?」。寝耳に水だった。
とにかく大好きな第三玉の湯
わたしが玉の湯を愛する理由はたくさんある。
・家からも会社からも一本なので最高
・サウナ室の温度が好みで最高(90度~96度)
・10度台前半の冷たく柔らかい水風呂が最高
・シャワーの水圧が強くて最高
・44度のバカみたいにあっついお風呂も最高
・あまみ出る率100%なのも最高
・ペンキ絵も古きよき銭湯感があって最高
ドライヤーの風圧が弱いところはイマイチだけど、玉の湯だったら許せちゃう。わたしにとってとにかく最高の銭湯&サウナ。週に何度も行くわけじゃない。でも行く度に熱いサウナと冷たい水風呂ですっきりリフレッシュできて、なんだかほっとする。まさに“ホーム”サウナだった。
そんな玉の湯が休業。しかも3カ月も。改装するのは本当にいいことと分かっているけどつらい。サウナは他にもあるけどつらい。どうしようかと思ったけどどうしようもない。つらい。
ホームサウナのない3カ月間
玉の湯のない3カ月はサウナに行く回数が減った。毎日のようにサウナに行く夫から「サウナ好きじゃないんじゃないの?」なんて言われたりしたけどそうじゃない。
サウナは大好き。でも一人で行くサウナはできればお安めにしたい&家から近いところに行きたいという気持ちがあって、それをちょうど満たしていたのが玉の湯だった。
改装期間中だけ、他のサウナを“ホーム”にしてみようとしたけどなんだかしっくりこなかった。好きなサウナはいくつもあるけど、どれも“ホーム”と呼ぶには少し違和感があった。
この期間、玉の湯に感じる「安心感」のようなものの大きさに気付いた。そしてわたしにとって玉の湯は替えのきかない、唯一無二の場所なんだと痛感した。
そんな日々を過ごしていた11月のある日、突如耳に入ってきた「11月20日にリニューアルオープンする」という情報。テンションが爆上がる。11月20日!ついに!ついにワイのホームが復活!!
その日を心待ちに過ごす日々。オープン直前の週末、神楽坂にお昼ご飯を食べに行ったので玉の湯の様子をうかがってみた。うんうん、工事は順調なよう。テンションが爆上がる(直前にオープンが一日うしろにずれたりしたけど、そんなのは全然問題ない)。
リニューアルオープン!
そして当日。17時半に玉の湯着の予定だったのが急遽会議が入り会社を出る時間が30分遅れた(上司~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!)。
会社を飛び出して電車に乗る。飯田橋駅で降りる。神楽坂下の交差点を通過し、早足で坂を上っていく。
歩くこと10分弱。ついに見えてきた「第三玉の湯」の看板!待ち合わせていた夫と合流して入り口へ向かう。
敷地内にはたくさんのお祝いのお花。外の自販機にイオンウォーターが仲間入りしている。やったー!やっぱりサウナにはイオンウォーターだよね!箱買いするくらい好きなんだよな~!
新しい看板には「露天風呂」「炭酸温泉」の文字。どちらも改装前にはなかったからとてもうれしい!
うきうきで中に入ると、番頭さんにお金を払うスタイルではなく券売機式になっていた。現代…!
券を渡し、サウナ用の黄色いタオルを受け取って女湯の暖簾をくぐる。年季が入っていたロッカーもトイレもきれいになってる。そして1台しかなかったドライヤーが4台に増えて風圧もアップしてる!改装したから当たり前なんだけど、新しくなった箇所にいちいち感動が止まらなかった。
浴室も配置そのものは変わっていないけど、老朽化していたものをすべてリニューアルしていて、以前よりも明るい印象に。洗い場はオフホワイトと茶系のタイルに丸鏡というわたし好みなつくりに生まれ変わっていた。かわい~~~~~!!
いざサウナへ…!
体を清めて、新しくなったサウナ室へ。
新しい木の香りがするけど、改装前と変わらないサウナストーブと変わらないセッティング。2段目の定位置に座るとなんともいえない安心感。タイミングがよかったのか今日は常連さんがいない。常連さんとお話するのも好きだけど、独り占めするのももちろん好き。
ここのサウナにはテレビがない。ひとりだけの静かな空間で無になる。また玉の湯のサウナに入れてうれしいな…としみじみ。じっとりいい感じに汗をかく。12分経過。シャワーで汗を流して水風呂へ入る。
久しぶりの玉の湯の水風呂………気持ちいい〜〜〜〜〜!!14度だけどいつまででも入っていられそうな柔らかい水。個人的に1番好きな水風呂。
ここには休憩椅子がないので、水風呂の淵で休憩。気持ちいい。あまみも出てきてガンギマリゴリラと化した。最高…。
「また来れるから」とこの日は2セットだけにして玉の湯を後にした。リニューアル前と変わらないサウナと水風呂に安心したし、とてもうれしかった。
生まれ変わっても愛して止まない玉の湯
帰り道。神楽坂を下りながら、ペンキ絵が小さくなってしまったことやお風呂の温度が少し温めの設定(それでも40度)になっていたことを少しだけ寂しく感じた。
夫と付き合ってすぐの頃、「神楽坂で飲む前に銭湯行こう!」と急に言われて銭湯デビューしたのが玉の湯だった。
その時に大好きな奥能登の景色と地元の富士山が描かれたペンキ絵を見て「どちらもわたしに縁のあるものだ!」とうれしい気持ちになったことや、すっかり病みつきになった44度の熱いお風呂に全然浸かれなかったことは私にとって大切な思い出だった。(この頃はまさか自分がここにサウナに目当てで通うようになるなんて思いもしなかった)
でもハッと気付いた。玉の湯はなくなったわけじゃない。リニューアルしてさらに素晴らしい銭湯に生まれ変わったんだ。今度はきっと生まれ変わった玉の湯での新しい思い出ができる。 なんならこうして再開初日に一緒に来れたこともそのうちのひとつだよね。
第三玉の湯がある限り、これからも素晴らしいサウナライフが送れる。ありがとう玉の湯。これからもよろしくね!!
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最後に、玉の湯のいいところを残しつつ、きれいに使いやすくリニューアルしてくださった関係者のみなさん、本当にありがとうございました!
ホームサウナ愛がつまったガールさんのこの記事とても好きです。