サウナ天竜
キャンプ場 - 静岡県 浜松市
キャンプ場 - 静岡県 浜松市
サウナ天竜の利用者の中には、私のように一人で来る方や、いわゆる一見さんという方も多い。
サウナ天竜では、テントサウナ内にずっと一人でいるということは稀である。途中で誰かが入ってきたり、もしくは自分がどこかのテントサウナに入った時には既に誰かがいたりと、顔も名前も知らない人と一緒に入ることの方が多いからだ。
従って、テントサウナに入る際は『お邪魔しても宜しいですか?』と言った挨拶や、『ロウリュしても宜しいですか?』といったお伺いの声が自然と聞こえてくる。皆良い意味で気を遣い、程よい距離感でテントサウナを楽しんでいる。こういった雰囲気もあってか、利用者の民度は温浴施設のそれとは比較にならないほど高い。
コロナ禍なので程度は弁えつつも、サウナ好きという共通点からテントサウナ内で会話が生まれることもある。
あるいは、発声は最初の挨拶のみ、その後は静寂に包まれたサウナ内で揺れ動くストーブの火や薪の音を五感で感じるといったサウナ体験をすることもある。
毎回同じメンバーで同じテントサウナを共有するということはそうそうない。
今回は4基のテントサウナが設営されていたが、サウナ内や外気浴に其々にかけるペース配分は人によって様々なので、同じテントサウナでも次に入った時は温度もメンバーも雰囲気も違う。サウナ天竜のテントサウナ体験は、まさに一期一会なのだ。
また、今回は会場にて豚丼の販売があった。小食の私は350円で小を購入し、会場の中心に置かれた屋外用ストーブの近くに置かれた椅子に座って食べようとしたところ、『よかったらホルモンも食べませんか?』と、メンバーの方々から嬉しいお声掛けをいただいた。
ドラマ「サ道」のイケメン蒸し男君こと磯村勇斗君が、「同じサウナにずっと通い詰めて常連さんと仲良くなりたい」とどこかで言っていたが、サウナ天竜ではそんなことをする必要はない。
私は12月に初めてサウナ天竜にお邪魔し、訪問回数もまだ数えるくらいだが、新参の私のような者を排斥する雰囲気も、古参者同士の内輪ノリだけで盛り上がる雰囲気も無い。ただただサウナが好きという共通の価値観の下、主催者のタツヤさんやテントサウナオーナー様方、そして利用者の方々皆で作り上げる、何とも居心地の良い空間が、ここサウナ天竜には用意されている。
もし、貴方が当時の私のようにサウナ天竜に行こうか迷っているのだとしたら、是非こういった雰囲気を感じ取っていただき、一歩踏み出すための一助となれたら嬉しい。
一人だろうが初めましてだろうが関係ない。サウナ天竜は貴方のようなサウナを愛する人をきっと歓迎してくれるはずだから。
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