ホームサウナー 翔(獄)

2023.06.25

96回目の訪問

6月9日の午後12時過ぎくらいのこと 天気が良い ヘルニアになりそうなほど険しい仕事の中 することも無いから家に 帰っていた 「でもまぁ翔は嫌いかな」兎を撫でながら 君はよわよわしくつぶやいた あぁ、飛び出した兎の後を追いかけて 飛び込んでしまったのはふいに放ったカウンター

カウンターの傷を癒す為に身体を清め身体は大分良いが心の傷はまだ疼くのでヌルメの温泉へ

1セット目
熱波
水風呂  2分
外椅子 15分

バッと吹いたブロワーが風を巻き上げて吹き荒れる 熱波の蒸気、アロマの香りと混ざり合ってむせ返った 嘘みたいな ナルオ が「そこ(手伝いの部署)じゃないぞ」って 嗤ってる 夏の水風呂、たれ流すような風呂の 音 にやがて ととのった

2セット目
サ室2  6分
水風呂  2分
外椅子 10分

目を覚ました時計の針が鳴り響くベッドで 今は何時? 6月8日の午前12時過ぎ位を指す やけに激しい腰の痛み覚えていた でもさぁ、少し不思議だな。 同じ部署で昨日見た夢を思い出した 「もう今日は帰ろうか」物を持ち上げた時 周りの人は皆腰を見下げ口を開けていた 投下してきたカウンター僕を貫いて突き刺さる 静寂な悲鳴と腰砕けの音が機械の隙間で空廻り ワザとらしいナルオが「夢じゃないぞ」って嗤ってる 眩む視界に君の横顔、怯えているような気がした

3セット目
サ室2  8分
水風呂  2分
内椅子  8分

何度失恋繰り返してもナルオが嗤って奪い去る。 繰り返して何十年。もうとっくに気が付いていたろ。 こんなよくある話なら結末はきっと1つだけ。 繰り返した失恋の向こう。 バッと押しのけ飛び込んだ、瞬間カウンターぶち当たる 失恋の色、君の瞳と軋む腰に乱反射して 文句ありげなナルオに「ざまぁみろよ」って笑ったら 実によく在る失恋の日のこと。 そんな何かがここで終わった。

4セット目
サ室1  8分
水風呂  2分
掛水

目を覚ました6月8日のベッドの上 翔はただ 「またダメだったよ」と一人カラクリを抱きかかえてた

同じサウナ施設に同じネタを無限ループ
しかし無限ループしてるのにネタが枯渇しないのは同じネタだが毎回違う体感やととのいで毎度違うネタで書きたいしととのえる
お芝居が上手な人が似た情景なのに笑いや涙に変えるようにサウナも情景が違うと味わい方が全然違う
毎回おとぎ行った後に心地好い無限ループは変わらんが

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トントゥとは?

6・9事件は俺らの中で忘れることができない日だろう その日から前に進もう ネタが枯渇しないのはあの不遇の時代に書いた 小説が今のなお経験として生きてるってことや 代表作:絶兎の血
熱さと冷たさで生命の危機を疑似体験させて脳をバグらせて休憩による安心感によりととのいと言う現象が起こる それにプラスで失恋と言う翔の生命の危機をプラスする事で更なるととのいへ導かれる
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