【閉店】美和乃湯
銭湯 - 神奈川県 川崎市
銭湯 - 神奈川県 川崎市
10年以上ぶりにこの銭湯にやって来た。
当時、此処のサウナはみんな漫画を読んでいた。脱衣場にはふやけた雑誌とコンビニコミックが並んでいたのを覚えている。
サウナ室前の注意書には「サウナ室に雑誌を持ち込まないでください。」とある。
だが、事前にチェックしたところ脱衣場の雑誌たちは見事にふやけていた。
そう、今でもここで漫画は読まれているのだ。
意を決して手にしたのは「モーニング」いざサウナ室で読み始める。
明るすぎないサウナ室。室温は90℃。
うー…む。
微妙だ。(´Д`|||)
てんで内容が頭に入ってこない。
それどころかサウナ対自分という神聖な時間を邪魔されてるかのような気さえしてくる。
結論。サウナ室に漫画はいらない。
漫画を戻し水風呂へ。
水道水かけ流しの温度計なし。
この時期だからしかたないが、ぬるい。
たぶん22、3℃くらい。
露天風呂脇の小さなイスで休憩。
懐かしい風景に若かりし頃の情景が脳内に浮かぶ。
不思議なもので悪いことをてんで思い出さない。
よく考えたら楽しかったこともてんで思い出さない。
つまりほとんどなんも思い出さない。
恐るべしサウナの効果。
ただただ気持ちいいだけである。
再びサウナ室。すると、途中から入ってきた常連とおぼしき(もしくは店のヒト?)おじさんが、熱くするよ?いい?と聞いてくる。
ダメといっても絶対熱くしたいだろうおじさんの手にはお湯の入った桶がある。
郷に入れば郷にしたがえなので「いいですよ。」と返事をする。
床のサウナマット剥がしお湯をまく。
湿度が上がり熱くなる。
唐突に壁にある四角い突起にタオルをかけるおじさん。
「あのー。もしや、それは換気口では?」
恐る恐る聞く。
「あーこれ?これは温度センサー。ここは90℃設定だからさ!タオルで隠してやるとセンサーが温度わかんなくなって、ヒーターに火がつくのよ!」とのこと。
色んなやり方があるもんだと思いつつ、二回目の休憩へ。
またサウナ室に戻ろうとすると、さっきのおじさんは洗い場で丹念に身体を洗っている。
サウナ室の中は、110℃になっていた。。。
熱いっ。
しかし嫌いじゃない。
5分ほどで大量に発汗。
水風呂と水シャワーを駆使して体を冷やし。
脱衣場の扇風機でととのった。
ビールを飲みながら番台のおばちゃんと世間話。
懐かしさと新鮮さが折り交ざった不思議な体験をさせてもらった。
男
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