飛行機の予約を一週間間違えて急遽弾丸ツアー。そうだ、グリンピアに行こう。

グリンピア峰(Mt. °Grempia)
淡麗。
そう、それ以外の言葉が出てこない。

まるで磨き込まれたクリスタルのようなナイフリッジ。ととのうこと以外許さないとでも言いたげなミニマムさ。しかし油断するな…この峰は高くはないがどこまでも鋭く、そして美しい…

登り始めてすぐに気付く。整備された登山道ではあるが、両脇は切り立った崖のようになっている。暗く照明が落とされたサウナ室内には全く無駄がない。流れるネイチャー系BGMと相まって厳かで引き締まった空気感。セルフロウリュも明確なルールがあり、無駄打ちは許されない。そうだ。私はすでに「その領域」に踏み込んでいるのだ。

2段目に着座し10分
充分に蒸されるが辛さは少ない。
蒸されている感覚が薄い。どちらかと言えば蒸留されているかのよう。セルフロウリュで湧き上がる蒸気からも荒々しさより荘厳さに近い何かを感じる。美しい蒸し…そんな言葉が頭に浮かぶ。

水風呂は14℃
透き通った、深くバイブラ無しの水風呂に身体を沈める。羽衣を纏う心地よさに身を委ねる…30秒で気が遠くなる…起きなければ。歩かなければ。帰れなくなる。

ふらふらと歩き続け、気がつくと目の前には無限のごとく広がる「ととのい平原」

なんだここは。まさに圧倒的と言うにふさわしい、ととのいの空間。道標のケルンのごとく並び立つリクライニングチェアとコット達。腰を下ろしただけでわかる。もう…ダメだ…1セット目からガチガチにきめられてしまう。

まるで定温調理された肉のように絶妙に火入れと休ませを繰り返した身体はどこまでもフワフワと心地よく、ここがどこなのかを忘れさせてくれる。身体の負担が軽く、何セットでも繰り返すことができてしまう。これは…まずい…

何かに取り憑かれたかのようにアップダウンを繰り返し、行き着いた先は登山口。

なんとか戻って来れたようだ。
危なかった。危うく戻れなくなるところだった。

ととのい変態の集まる山グランピア。
ここもまた魔界である。

ごちそうさまでした。
もちろんまたお邪魔します。

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