【閉店】大黒湯
銭湯 - 東京都 足立区
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【グレート・ブラック・ユーから愛を込めて】 〜建築的番外編〜
去りゆくキング・オブ・銭湯
人には色んな見方考え方があります。
乗り鉄、撮り鉄、ダイヤ好き、鉄道ファンでも様々です。
今回、失われる東京の銭湯建築について、わずか30分のインスペクションでしたが、ここに記録して残します。
(意味分からん事多い投稿だと思います)
たどり着いたらもう、そこは撮影会場だった。
名残惜しむ人で大撮影会開催中。
どうしても懸魚や蟇又、弓などに目が行きがちなのか、一眼レフ望遠を抱えた人が破風飾り、屋根飾りを写している。
鬼や唐破風の飾りは寺社建築を模した銭湯建築独特の飾りの在り方となっています。
昔、欄間に細工をする木工は沢山おり、この欄間細工が「粋」であり、ステイタスの象徴でありました。
勿論、床柱や書院、床の間、それらは日本家屋には欠かせない物でありながら、わずか2〜30年くらいの最近で大いに廃れてしました。
今では和室の無い新築分譲なんてザラにありますから。
ましてや床の間や次の間がある家は減り、当然、その戸襖上の欄間細工を新しく買うなど、建築をやってる僕でもなくなりました。
そんな当時当たり前にあった格式やステイタスが銭湯にくっ付いてて、しかもお寺っぽいのは「洒落」から来てるのだろうと想像される。
なので、僕が見るべきは「構造」
ここに絞られるのです。
反り屋根を作る場合、本格的な寺社建築としては大屋根の軒下をどれくらい広げるかが重要なポイントです。
格式にはなりましたが、元々は建物の耐久性のため「どれだけ大きな傘の下」に入り濡れないか?
ここから始まったからです。
反り屋根や起り屋根など屋根が水平では無く丸まって曲がっている物にはまず、実用的な意味があります。
それを「美」と融合させたのが寺社建築となっています。
そしてこの反りは桁を支点として棟で合力するまでの力学的バランスを「重量」で取ります。小屋裏から外に向かっての応力をかけて重い屋根を吊り上げるようにバランスを取っているのです。
〜つづく〜
建築やっている人間にはこういう曲線美、そこにいたる技に目が行って、思いをはせてしまいますよね。すごく共感してしまいました。。
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