絞り込み検索

地域

選択する

条件

選択する

きょろ

2020.08.17

1回目の訪問

久松湯

[ 東京都 ]

トンネルの向こうは、不思議な町でした。

「千と千尋の神サウナ」


サウナ:8分 × 5
水風呂:2分 × 7
休憩:10分 × 7
合計:7セット

久松湯、昼からセント酒でも話題になるほどにデザイナーズ銭湯である。
言ってしまえば、私のホームサウナだ。

毎週晴れてとても暑い日にこのサウナでは外気浴ができる。

しかも温泉もあるという優れものだ。
何より建物の綺麗さに驚く。

朝11時からやっているので銭湯施設でサウナに行きたいユーザーは打ってつけだと思う。

そんな自分は12時に到着し、早速炭酸泉で血行を良くし毛穴をガン開きにしてサウナに着丼した

サウナは綺麗ではあるがいたって普通のサウナである。

温度90度に満たなかったであろう、湿度も別に高くはない。

8分の時が流れ水風呂に着丼した
非常にこの水風呂が冷たかったのを覚えている。

17度かそこらであろう。 
水風呂を出た私は即座に露天風呂へ向かった。
温泉を囲むように岩のベンチスペースが並ぶ。

そこに座った私は真っ先に空を見上げた。
練馬はなんだろう。
飛行機がよく飛んでいる。

飛行機からすれば私たちの姿なんて見えないだろうし見えていたとしても何も感化されないだろう。

久松湯はなんといっても露天でRELAX WORLDの癒されるBGMが流れている点も魅力的である。

ちょうど、なんだろうな。
千と千尋の神隠しを思い出した。

昨今、千と千尋を含めたジブリ名作品が
コロナの時期もあり、
映画館で上映しているらしい。

私は千尋が湯屋へ向かってしまう
冒頭の空、上空の風になびかれながら両親に付いていく姿、そして挿入歌の「いのちの名前」を脳内で再生しながら久松湯の空を見上げていた。

湯から出て、すぐにTOHOシネマへ千と千尋を観に向かった私は、席に座った瞬間、とんでもないととのいを経験することになる。

1100円を握りしめ、
十数年前のあの頃に戻らせてくれるサウナであった。

続きを読む
61

きょろ

2020.08.11

1回目の訪問

豊島園 庭の湯

[ 東京都 ]

サウナ:12分 × 2 8分×4
水風呂:2分 × 6
休憩:10分 × 4
合計:6セット

豊島園、8月末で閉まると言われた話題のとしまえんだ。
隣接するトイザラスも閉まるという。

今日は、17年ぶり、失礼。
4年ぶりに豊島園へ来た。

小さい頃に行ったのは、小学校高学年だろうか。
お母さんお父さんと手を繋ぐことが恥ずかしくなってきたあの頃。
また父親には何度もプールに連れてきてもらっていた。
帰りにデスノートが連載していた時のジャンプを買いに行っていた。

そんな私が4年前に行ったのは元恋人と。
自分が大きくなったからなのか、それとも豊島園が歳をとったのか。
色んなものが小さく見えて笑ってしまった。

そんな今日、豊島園へ友人と再び夏の日に訪れた。

冒頭が長くなり済まない。

庭の湯へ午後13時頃に向かったところ、
入場制限をしているそうだ。

それはそうだ。
我々は近場のガッテン寿司へ行き、
昼を食べに行こうとしたが、ここも入場制限がかけられている。板挟みだ。

このままじゃ解散してしまったジャンヌダルクのように空中分解してしまうと感じたので近くのファミマで涼むことにした。

結局、庭の湯へ入れたのは45分後ぐらいだったか。

ここはプールが併殺されており、
かつ男女共用のサウナも外にある。

男女でサウナに入ったことのない私はソワソワしてしまったのだ。ましてやプールは十数年振りだ。

サウナは全部で四つ。

・フィンランドサウナ
・屋外フィンランドサウナ
・テルマリウムサウナ
・屋外のスチームサウナ

基本的に温度は低め、湿度も低めだが、屋外のフィンランド、スチームサウナは体感で湿度が高く、非常に汗が止まらなかった。

屋外になると水風呂がなく
昨日訪問した恵比寿のドシーと同じく、
シャワーで水風呂の代わりを、ということなのである。

やはりもうあの日見たあの水風呂を僕達はもう知らない、教えてくれないのであろうか。

その後は庭園を前に外気浴を行った。
非常に乙なものである。
外気浴中、セミの音があらゆる所から聞こえる。
目を閉じるとそこに広がるのは小学3年か2年か、私が母さんと手を繋ぎ、カルーセルエルドラドを後ろに父に写ルンですでたくさん写真を撮ってもらったあの頃の景色が広がった。

庭園が泣いてるのか私が泣いているのかわからないがひどく体が濡れていた。

食堂から見えたフィナーレの花火は乗り物の魂にさえ見えた。

父と母にはこれからも健康に生きてほしいと思わせてくれる、そんなサウナであった。

続きを読む
77

きょろ

2020.08.09

1回目の訪問

ドシー恵比寿

[ 東京都 ]

サウナ:5分 × 6
水シャワー:2分 × 6
休憩:10分 × 6
合計:6セット

今日は不動産物件内覧の帰り道、恵比寿に来ていた。
そう、ここには恵比寿のドシーがあることを知っていた。

恵比寿のドシーといえば、ホームページが独創的だ。
ぱっと見デザインにこだわりを持ったデザイナーズサウナに見えた。

しかし行ってみると、これまた不思議なデザイナーズというアングラとはまた違う匂いを感じたのだ。

照明が一本消えかけていた。
壁はコンクリートでデザイナーズ。

中に入ると、

水風呂はない。

水風呂は知らない。
あの日見た水風呂の名前を僕達はまだ知らないし、これからも知らないのだ。

あるのは一つのサウナと、
15度、20度、25度、30度、アンビエント、5つの魔観光殺法シャワーがそこに存在するのみである。

サウナはとても薄暗く、テレビもラジオもない、非常に気持ちを落ち着かせることができた。

サウナから出た5分後、
まさかこんなんで、、と思いつつ15度の冷水シャワーを肩と頭を中心に浴びてみる。

そしてベンチに座ると思いもよらぬととのい方をしたのだ。

いつもは体全体がふわっとした感覚。

しかし今回は肩を頭がふわっと、体の一部がもってかれそうな、幽体離脱である。
これはこれで非常におつである。

あの日みたととのい方を僕たちはもう知らない。

続きを読む
44