ホテルモントレ仙台 サラ・テレナ
ホテル・旅館 - 宮城県 仙台市 宿泊者限定
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横手市十文字でサウナと発酵朝食を堪能した後は、北上線から東北新幹線に乗り継ぎ仙台へ。
なにを隠そう私は幼少期を仙台で過ごしそれはしかし幼い私には過酷な経験でもあったため、そこでの経験を隠しつつも昇華させることで今の自分へと至ったのであった。まさに世を忍ぶ仮の姿での10年間だった。
しかし仙台はその後も発展を続け、広島や札幌のような大都市となったのかもしれない。SF小説の宇宙飛行士が数十年の末に地球に降り立ったかのように私は仙台を見たのである。
だがまずは牛タンである。牛タンも昔はそんなにメジャーではなかったと思う。普通に美味しく普通にお手頃だったはずだ。いまではそれは伝統の創造としてやや過剰にメジャー化しているようで、マップ上では牛タン屋が割拠している。だが我々は牛タンの一仙という店で、牛の舌のかけらたちを貪り、ビールを飲み、テールスープを流し込んだ。エクスタシーが私のこの都市への複雑な思いを味の悦楽へと変換したかどうかは秘密だ。
さてそして八木山から長町までを辿ったのちに、ようやくモントレというホテルの最上階にあるサウナへライドオン!
こちらは湿度がありなかなか良い。昔でいうエンドーチェーンの近くなのでアクセスも良く、いがった、いがった、と私は言わなかったが、しかしホテルのスパのお手頃版といった感じで素晴らしい施設だった。
だが昨日の地震に続いて今度は羽田でのJALと海保の衝突事故。私以外のサウナーの方たちは人生の先輩たちだったが皆一様にため息をこぼしながらサウナ内のテレビで見守る。最初はJAL機内に人がいると言われ気が気でなく、その後に海保機でなくなった方がいると知る。
お風呂はどこかとろみのある湯で温泉かと思ったら、やはり脱衣所に成分表が貼ってある。仙台の記憶は地中に穴でもほって封印しておいても良いのだが、しかし湯に罪はなく、熱はすべてを駆け抜ける。
男
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