ポール

2021.10.30

1回目の訪問

気怠そうに車が走る大通りから、少し街灯の不足を感じる住宅街の方に入る。一気に静けさを増す地元の空気に自分を馴染ませながら、必要充分な光に照らされた入り口で足を履き物から解放してやった。履き物に数字と部屋を与え、いざ入場。
 気丈そうなお母さんに千円札を一枚渡し四十円のお釣りをもらうと、親切な対応でサウナ室にも入ることのできる権利を与えられ男湯に振り分けられる。
 昔ながらという言葉がよく似合う、素朴で必要が揃う脱衣所である。荷物があったため少し詰め込む形にはなったが、地元の方々の利用と考えればそこまで不自由は無いロッカーかと思う。
 浴場に向かうと最初に天井の高さに目が行く。昔から広々とした天井には無性にわくわくしてしまうのだ。しかし天井を見つめていてもととのうわけでもなく、何より他の客の邪魔なのでさっさとシャワーを浴び身体を清める。私は洗髪にはこだわりがある方だったので、可動式のシャワーホースが設置された場所を選んだ。(角度も高さも固定されたものがほとんどだった)
 サウナに入りたい気持ちを沈めるように湯船に浸かる。湯船は入り口から見て奥に位置する。湯船に浸かったまま天井を見ようとすると、鮮やかな緑で描かれたどこかしらの公園のような絵がある。結局どこの絵なのかは分からなかった。どこかしらの絵を眺めるのをやめ、サウナ室に出入りする人の流れを虎視眈眈と見極める。他人のペースを崩さずにサウナを楽しむのは至難の業だ。ほとんど運だと言っても良い。他人を気にせず幸福そうにしている人を見ると、むしろ羨ましいとさえ思う。幸い弁天湯ではそういった方々を見受けることは少なく、男湯の治安は良い方なのではないかと思う(どんな場所でも一人や二人はトンチンカンな奴がいる)
 サウナは四人掛けだったと思う。(コロナ禍でなければもう少し座れそう)常時三人ほどが滞在しているような感じ。TVがあり、席は二段。時計は無く、5分を計ることの出来る砂時計がさりげなくあった。サウナ室の隣にはオスマン浴のできる部屋も用意されていた。私の入った時には既に三名の先輩が居らっしゃったため、上段からのスタートを余儀なくされた。砂時計に手が届く場所ではなかったため体内時計を頼ることにした。およそ7〜8分ほど蒸されたぐらいで部屋を出る。
 噴き出た汗を身動きの取れないシャワーで流し水風呂へ。二名入れば御の字といったサイズの水風呂であったが、立ち上がったまま入る方もいたおかげで三人入っているシーンも見ることができた。水風呂に向かったタイミングでちょうど上がる方がいたので無事、御の字状態に。そこまで冷たい方では無いと思うが、しっかりと身体を冷やすには充分だった。
 ととのう〜〜

  • 水風呂温度 20℃
0
6

このサ活が気に入ったらトントゥをおくってみよう

トントゥをおくる

トントゥとは?

ログインするといいねや
コメントすることができます

すでに会員の方はこちら

サウナグッズ

アプリでサウナ探しが
もっと便利に!

サウナマップ、営業中サウナの検索など、
アプリ限定の機能が盛りだくさん!