アクアガーデン三越湯
銭湯 - 東京都 港区
銭湯 - 東京都 港区
おしゃれな古民家カフェやバーが立ち並ぶ通りをまっすぐ歩くと見えてきた。建物の周りから既に銭湯の匂いがする。
ガラガラと扉を開け、靴をロッカーへ入れる。木を基調とした落ち着いた雰囲気でどこか懐かしい。深みのある木製の長椅子、積み重ねられた数十冊の漫画、壁には存在感のある古時計やオブジェ。森の中の古民家にでも来たような気分だ。
受付で「サウナ利用です」と告げ、1200円を支払う。大小タオル、トラベル用シャンプー・ボディーソープ、ロッカーキーを受け取った。
脱衣所には、大小のロッカーがある。サウナ利用者は受付でもらったロッカーキーと同じ番号の大ロッカーを利用できる。ちょっとした特別感を味わった。
かけ湯をして、シャワーへ。シャワーといっても昔ながらの上から降ってくるタイプなので、少し浴びにくい。ハート型の鏡がかわいらしい。受付でもらったシャンプー・ボディーソープで身を清める。お湯の温度が調節できず、だんだん熱くなってくるため、一度止め、また流す。ちゃんと流せてるか心配になり、入念に流した。
湯船に入る。温度もちょうど良く、気持ちがいい。ふと壁を見てみると、幾つものラベルシールが貼ってあることに気づく。これが親切なくらい大量に貼ってあり、マナーの良い客が多いのはこのためか、と感じる。
一つの湯船にジェット系バスが3つあり、そのうちの一つ、横からジェットされるタイプが痛い。身の危険を感じる程だ。
湯船を出て外への扉を開けてみると、そこには岩造りの半露天風呂。周りは住宅街なので、天井や窓は塞がれているが、外気と植栽を拝める。外の景色こそ見れないが、この立地で半露天風呂は十分すぎる。中の湯船より熱く、ちょろちょろと流れ出るお湯の音が心地よい。岩風呂の周りにも大きな岩がいくつかある。
ひと通りお湯に浸かったので、いよいよサウナへ。ガラスの扉にもたくさんのラベルシールが中央揃えで貼られ、こだわりを感じる。湿度が高く下段でも熱い。L字型のベンチの先にテレビがついている。背面からスピーカーがあり、音質が良い。テレビを数名で観ていると自然と一体感が生まれるのはなぜだろうか。数分に一度、ライトが光ると天井からちょぼちょぼ水が落ちてきてロウリュウ、天からの恵みだ。
サウナも十分、いざ水風呂へ。全身を流してから入る。冷たくて気持ち良い。一緒に入ったおじいさんは頭まで浸かっており、少し心配になった。
整い椅子はないため外の岩に座る。あしたのジョースタイルを初めて試し、優しい灯りに包まれる。3セット目、ついに目の前の岩がゴリラに見えてきた。今日は久しぶりに完全に整えたのだった。
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