パセリ

綺麗な橋を渡るとフロントのそばに大きな階段があり、期待感が広がるでしょう。もともと大江戸温泉物語だったのがレジオネラ菌の不祥事によって閉鎖、運営がリバティーに変わり再開したという経緯があります。その面影が風呂の説明文(家康推し)や施設の雰囲気に残っています。

男性サウナ限定ですが、30分ごとのオートロウリュ付のサ室があり、それと別にドライサウナがあります。このオートロウリュが市内では唯一無二なのであえてここに来る理由になります。オートロウリュを採用している施設の特徴としてその周期が比較的短いので、一般的な3セットのうちどれか1回は意図せずロウリュのタイミングに当たるという点があります。これが非常に良く、イベントとして定時にロウリュを行っている施設で、タイミングが合わなくてもったいなく感じるといったことがありません。
水風呂はジャバジャバ水が出ているのではなく、水中から穏やかに注水されているので波が立っておらず、また水温も低すぎないのでじっくり入ることができます。閉店してしまった時之栖松之湯の水風呂にかなり近いです。外気浴も広々とした露天で気持ちいいです。少し窮屈感があった松之湯よりいいかも？

サウナ上がりには2階の広々とした休憩スペースでゆっくりリラックスすることができ、持参したMATCHを飲みながらチルに入るのが習慣になっています。休憩スペースが広いのも松之湯に似ていますね。

残念なポイントはサウナではなくお風呂です。もともと大江戸温泉だったという経緯があるためなのでしょうが、他の銭湯には炭酸泉やジャグジー、天然温泉があってお風呂も楽しめるのに対して、こちらのは温度以外が代わり映えしないという非常に残念な状況になっています。入浴剤が入っているお風呂が2ヶ所あって、それはそれで良いのですが、せっかく浴槽がいっぱいあるので1つ1つ違ったお風呂にして期待はずれ感を払拭して欲しいと思います。とくに炭酸泉は欲しい。設備が必要で難しいのでしょうが...
また、大江戸温泉時代に使っていたであろうスペースが閉鎖されており(多分水着を着て入れる、駿河健康ランドのバーデゾーンのようなスペースだったと思われます)、それも大江戸温泉時代の設備を活用できていないという印象を受けます。

総評として施設の清潔感とサウナのクオリティはかなり良いのですが、ワクワク感が欲しいといった感じです。駿河健康ランドのようになれるポテンシャルは秘めていると思うので(もともと大江戸温泉だったわけですし)お風呂のバリエーションを増やしたり使っていない部分の開放をしたりして進化していって欲しいなと思いました。第二の松之湯になってくれることを期待します。