フィンランド🇫🇮サ旅⑫
病院に端を発する、人々を癒やし続けるサウナ施設
ヘルシンキ中心街からやや西へ。美しくも寂寥感のある墓地と、ピクニックに最適な庭ゾーンを通り抜け、やって来たのはラピンラハデン・ラハデ・サウナ。
歴史の始まりは1841年に完成した、フィンランド初の精神病院、ラピンラーティ病院。患者用につくられたサウナ・洗身施設を改築して一般用としたのが、この公衆サウナだそうだ。メンタルヘルス促進にサウナを使うこと、そしてそれを患者だけでなく市民にも開放すること、どちらもフィンランド人の価値観が表されているように感じた。
本日5/1はメーデーということで、なんと時間限定でプライベートサウナが無料開放されているというではないか(払いたい人は好きなだけ払ってもいいらしい)。何たる幸運。足を運んで良かった。サンキュー、メーデー。
先客に、さっきソンパサウナに行ってきたと言ったら、oh, you're already…みたいな反応。フィンランド人もハシゴはあまりしないようだ。
サ旅をしてると伝えると、"sauna gathering"というフレーズをいただいた。言い得て妙である。
もはやお馴染み、ロッカーなしの更衣室で着替え、男女共用のシャワールームとサウナ室へ。
※貴重品ロッカーは更衣室の外に有り
#サウナ
1階にストーブ、2階にストレートベンチ1段。詰めれば10名は座れる。混んでるときは立って入る人も。
薄暗くて落ち着く〜。とてもマイルドな温かさ。calm, soft, and comfortable.頻繁なロウリュがありがたい。
タオルを頭に巻いてハット代わりにしていたら、professionalみたいだね、と言われた。たしかに職人スタイルである。何を目指しているのかは自分でも分からない。
驚いたのは、ソンパサウナよりも裸の人が多いこと。3割ほどは裸だ。裸の男女が隣り合って談笑する姿は、平和そのもの。心身ともにオープン。お互い肌が触れないように自然と気を遣っているように見えるのもまた、配慮が現れていて美しい。
#海
lapinlahti(直訳:ラップランド湾)に入れる。サ室から少し距離があるが無問題。現地民曰く今日は6〜9℃。冷たいが、数mは泳ぐ余裕がある。気持ちいいー!静かな世界に、聞こえるのは波のちゃぷちゃぷ音。まるで自分も、水の一部になったかのような…。
#外気浴
サ室前に大きなコの字型ベンチもあるが、海から上がってすぐの桟橋でも休憩できる。人が歩くと揺れるので、その揺れがまた心地いいのだ。
フィンランド、良いサウナがそこら中にある。キートス、メーデー。
共用
- 70℃
- 8℃