「サバス3号車」できました!3号車は静岡を拠点に運行します!

「サバス3号車」できました!3号車は静岡を拠点に運行します!

サバスは株式会社リバースとサウナイキタイによる、引退した路線バスをサウナとして蘇らせる共同プロジェクトです。これまで1号車・2号車を製作し、全国各地のイベントでサウナを届けてきました。

そして今回、静岡鉄道株式会社が地域パートナーとして運営する、静岡を拠点に運行「サバス3号車」が完成しました! 1号車2号車に引き続き、サウナイキタイのかぼちゃ(@kabochao)が企画の監修からデザイン制作まで全体的に関わらせていただいたので、サバスのこれまでの振り返りと、3号車のこだわりポイントを紹介させていただきます。

サバス1号車と2号車のこれまで

日本初の路線バス型サウナ「サバス」。 株式会社リバースの松原さんから1通のメールをいただいたことから始まった、引退した路線バスをサウナに変身させるプロジェクトです。

2022年、兵庫県で活躍していた神姫バスの車両を改造し、日本初の路線バス型サウナ「サバス1号車」が誕生しました。降車ボタンは「蒸気おりますボタン」にしたり、バスの座席配置を活かしたり、バス体験がそのままサウナになることを目指して作りました。

2024年には、関東でもサバスを楽しんでもらいたいという思いから、東急バスの路線バスを改造した2号車が完成。サロンサウナと優先席サウナ、1つのストーブで2つの空間を温めるという1号車とはまた別の楽しみ方ができるサバスが誕生しました。 1号車と2号車のこだわりは以下の記事でも紹介しているので、興味がある方はぜひ読んでみてください。

路線バスを改造した移動型サウナ「サバス」できました
https://sauna-ikitai.com/news/2828

「サバス2号車」できました
https://sauna-ikitai.com/news/sabus2

3号車は静岡鉄道さんと一緒に!

これまでサバスは、1号車・2号車で全国のイベントやサウナ施設さんを巡り、いろんな景色の中でサウナを届けてきました。バスの大きな窓から富士山を望みながらのロウリュをしたり、音楽フェスのステージ横でライブと一緒に楽しむサウナだったり、降車ボタンから始まるサウナ談義など、サバスだからこそ生まれた、作り始めた時には想像もしていなかったような体験が各地で広がってきました。

全国のバス会社さんからイベントに呼んでいただいたり、サバスについてご質問をいただく機会も増えました。そのなかで改めて、路線バスという存在は地域の暮らしに深く根付いているのだと気がつきました。

そして、3号車のきっかけは、静岡鉄道さんから「サウナで静岡を盛り上げたい」という相談から始まりました。静岡鉄道さんは、2024年に発足した「静岡サウナ協議会」にも参加していて、地元で馴染みのある静鉄バスをサバスにして、さらに地元のサウナ文化を広げていきたいという熱い思いを共有してくれました。

静岡鉄道さんと一緒に、静岡の景色や文化を楽しんでもらえるご当地サバスを形にするべく、サバス3号車のプロジェクトがスタートしました。

3号車のテーマは静岡茶

3号車は静岡県の名産でもある「お茶」をテーマにしたサウナで、茶畑の段々のようにポコポコと並んだベンチが特徴です。いろんな体勢で座ったり、寝転んで景色を楽しみながら入ることを目指してこの形になりましたが、特殊な形のベンチなので、サウナ室でベンチとして成立するのかを検証するために、試作品を作るところから始まりました。

木材の太さや隙間の間隔、カーブの角度など、サウナ室で実際に座ったり寝転んだりするイメージをしながら検証を進めていきました。

この試作品で検証した本番のベンチには、静岡県産の木材を使用してサウナで使用しています。路線バスではタイヤ部分だけ座席が高くなっているのですが、ベンチにポコポコと起伏をつけたことで、タイヤのでっぱり部分を活かせる形にもなりました。

空いてたらこんな風に寝転ぶこともできちゃいます。 大きな窓の景色を眺めながら過ごすのもおすすめです。

広くなったサウナ室

3号車はサウナスペースがこれまでのサバスの中で一番広くなっていてバスの入口から入るとすぐにサウナ室の扉という構成になっています。大きくなったサウナスペースを温めるために、ストーブはフィンランドのストーブメーカーNARVI製のものを採用しています。パワフルな熱でサウナを温めてくれます。

サウナ室内フレッシュエアーを取り入れるべく、サウナ室のドアに可動式の給気口を付けているのもポイントです。こちらは台湾のサウナ天龍三温暖(台北市)でみた構造で、アナログですが自由にフレッシュエアーをコントロールできるのがお気に入りです。

ロウリュも茶畑仕様に

サバス名物の降車ボタンを押すとロウリュができる通称「蒸気おりますボタン」も設置しています。1、2号車ではロウリュ時の水がでる部分はバスのウォッシャーノズルを採用していたのですが、3号車では茶畑の水やりをイメージした散水型のロウリュにするために、別のノズルを採用しました。霧のような優しい散水ロウリュになっているので、ボタンを押して楽しんで欲しいです。 茶畑には防霜ファンといって、霜による被害を防ぐために扇風機のようなものが設置されています。

3号車では防雨ファンを参考にしたプロペラロウリュを実施しようとしたのですが、ロウリュ後に思ったようにプロペラが回ってくれず(!)現在はプロペラが動かせるように試行錯誤中です。もしプロペラが動かせるようになったら、ぜひロウリュのあとにプロペラを回してみてくださいね。

静鉄復刻デザインのサバス

外装は昭和20〜40年代頃に採用されていた「静鉄バス」の復刻デザインの塗装を塗り直して、オレンジラインやサウナサインを追加したり、ヘッドマークを追加してサバス仕様にアレンジしています。 サバスお馴染みの行き先が「サウナ」になっている電光掲示版もぜひチェックしてみてください。

静岡の皆さん、ぜひサバス3号車に入りに来てください!

サバス3号は、地域パートナーである静岡鉄道が運営を行います。静岡の地域に根ざした「ご当地サバス」第一弾として、静岡県を中心に走り回ってサウナをお届けしていく予定です。静岡の皆さんはもちろん、県外から来てくださる方も大歓迎です!

3号車が体験できるイベント

「サ活の輪 2025 〜新サバス試蒸会〜」
日時: 2025年9月4日(木)19:00〜23:00
場所: 東静岡天然温泉 柚木の郷(静岡市葵区東静岡1丁目1-57)
参加費: 5,500円(税込)※完全予約制・当日券なし
内容:東静岡天然温泉 柚木の郷 熱風蒸屋(男女水着)/ サバス3号車 / バレルサウナ / ガレージサウナ 主催: Daiichi-TV/東静岡天然温泉 柚木の郷/一般社団法人 静岡サウナ協議会
協力: 静岡鉄道株式会社
チケットはこちら:https://sakatsunowa.peatix.com/
 

「富士山を眺めて、ととのう。 サバス誕蒸祭 御殿場プレミアム・アウトレット」
日時:2025年9月13日(土)09:30~17:30
場所:御殿場プレミアム・アウトレット East Zone特設会場
参加費: 4,400円(税込)※完全予約制
内容:サウナバス/テントサウナ/コンテナサウナ/軽トラサウナ 富士山湧水水風呂/沼津みかんロウリュ/お茶ロウリュ/ところてん試食 *アウトレット内温泉施設「木の花の湯」割引特典付
主催:一般社団法人 静岡サウナ協議会
チケットはこちら:https://peatix.com/event/4493232/

「OSAKA SOUND BARTHE」
日時:2025年9月27日(土)11:00〜21:00 / 9月28日(日)11:00〜21:00
場所:クリエイティブセンター大阪(名村造船所大阪工場跡地/大阪メトロ四つ橋線「北加賀屋駅」④番出口より徒歩10分)
参加費(税込):
・当日券:6,500円
・MULTI BARTHE展示入場付き当日券:8,500円
・当日VIP券[MULTI入場・整列優先・Tシャツ付]:15,000円
・MULTI BARTHE展示入場付き通し券:16,000円
内容:サウナ×音楽×アートが交差する都市型フェス。ライブ・トーク・フード・屋外サウナなど多彩なコンテンツを展開し、全身で“浴びる”体験を提供。サバス1号車・2号車・3号車を含む、30基のサウナが集結。常設展「北加賀屋 MULTI BARTHE」とも連動。
主催:大阪サウナDESSE/朝日興業株式会社
チケットはこちら:https://eplus.jp/sf/detail/4342980001-P0030001

その他の運行予定は、サバス公式アカウント、公式サイトで発信していくのでチェックしていただけると嬉しいです。静岡の皆さん(もちろん来ていただけるなら他の地域の方も!)、ぜひサバス3号車を体験しにきてくださいね!

サバス X:https://x.com/sauna_bus
サバス Instagram:https://www.instagram.com/sauna_bus/
サバス公式サイト:https://sabus.jp

事業者さん向けレンタルも募集中!

サバスは株式会社リバースが運営するサービスです。サバスではバスが設置できるスペースをお持ちのキャンプ場や温浴施設、イベントで利用したい事業者さんにレンタル貸出を行っています。サバスのレンタルにご興味のある事業者さんはサバス公式サイトよりお問い合わせください。

サバス公式サイト:https://sabus.jp

サバス3号車 製作プロジェクトチーム
企画・プロデュース:株式会社リバース / サウナイキタイ
運営:静岡鉄道株式会社
設計:株式会社OSTR
内装施工:株式会社山山
バス整備・改修:神姫商工株式会社
木材調達:アイリーウッドワークス
車両整備:東海自動車工業株式会社

サバス3号車写真
撮影:添田康平
モデル:清水みさと
SpecialThanks:コスパ・ザ・サウナー