ニューサトーンサウナ
温浴施設 -
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今年の締めサ活。
サウナスペースに隣接するリビングでは、オーナー家の年越しパーティーの準備をしていて、まるで人ん家の風呂に入ってるみたいだった。
地元客はびしょびしょのタオルを敷いたり、中でお茶飲んだり、フリーダム。
彼らがサ室に入る時は、「コップンカー」ではない何か別の挨拶を交わし、会話に興じていた。
その中の一人のおじさんは、観光客丸出しの私に塩の塗り方を教えてくれた。おじさんはありえないほど強く、塩をゴシゴシ擦り付けていた。でも、真似してみると案外心地よかった。
サ室を出てみると、オーナー家の坊やが水風呂を泳いでいる。ビート板を持ちながらフルチンでバタバタやっている。
イタズラ心からか、フルチン坊やはニコニコと、けのびをしながら私に突進してくる。
すると傍らで見ていたオーナー家の母が慌て、「やめなさい」的なタイ語で我が子を制すが、フルチンボーイはお構いなしだ。
呆れたオーナー母は、困った微笑みを私に向ける。「しょうがない子なのよ、許してね」と言わんばかりに。
自由とは、何か。
やさしさとは、なにか。
他者を受け入れるとは、どういうことか。
年の瀬に、異国のサウナで独り、考えた。
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