来世サウナストーン

静岡出張2日目。
朝から理不尽なクレームの嵐。

新人の頃、上司に何でそんな理不尽なことに耐えられるんですか？と聞いたら「そのうち分かるよ」と言われたのを思い出したが、社会人になって久しく経つがいまだに分からない。嫌なものは嫌なのだ。

適当に相槌を打ちながら、頭の中ではカンデオでのシミュレーションを繰り返す。マグ万平さんがカンデオサウナを絶賛してたのを何度か見て、ここに決めたのである。

先客5名。グループで来ているサラリーマンがいるようで騒がしいが、きっとテンションが上がってしまっているのであろう。

サウナ室。入室時85℃付近。これはダメだと5分ほどがっかりしていたが、急に温度上昇。汗が止まらない。天井の高いサウナは久々だ。開放感がある。

水風呂は定員2名ほどの広さ。温度が高いため、しばらくゆっくり入っていられる。気持ちがいい。

9階のスカイスパというネーミングだけあって、外気浴は景色が良い。近くの幹線道路を走るトラックが自分の股をくぐっていく錯覚を覚えながら涼む。悪くない。3セットしっかり楽しむ。

近くに寿司屋があるようで、車で向かうが居酒屋に近い業態のようだ。気さくなマスターからカンデオで自転車借りて戻っておいでとのことで、指示に従う。

常連のお客さんと談笑しながら寿司とビールを喰らう。気持ちの良い夜風に吹かれ自転車を押してカンデオへ戻る。

一期一会に感謝して就寝しよう。明日も頑張ろう。

受付の丁寧なお姉さんから部屋の鍵を受け取る。同じような出張族のサラリーマンとエレベーターへ乗り込む。出張の楽しみはサウナくらいしかないんだよなぁ。小ぶりな2人用サウナだが貸切パラダイス。温度計は100℃。サウナの壁には爪で書いた落書きがたくさん。なぜウンコマン落書きはどこにでも登場するのだろう。いい熱さ。誰もいないところで開放的になり、深く腰掛けたが背もたれの熱さに「ぁあつういぃ」という情けない声が出てしまう。水風呂代わりの水シャワー。脱衣所で扇風機を向けて椅子に腰掛ける。「あぁ。いい。この感覚」声に出てしまうくらい気持ちがいい。明日も頑張ろう。