カンデオホテルズ熊本新市街
ホテル・旅館 - 熊本県 熊本市
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【カンデオとガンジス】
人生初の熊本上陸。
時間があまりなかったためサウナの評価が高かったカンデオホテルズにチェックイン。
いざ12階のスカイスパへ。
大きめの浴場はほぼ全てが間接照明になっており、何だかセクシーな雰囲気が漂う。
屋内は洗い場と大きなお風呂が一つ。椅子1脚。
天井が空いた屋外には大きめの露天風呂が一つ、ドライサウナと水風呂、外気浴用の椅子が3脚。
あいさつ程度に露天風呂に入り、サ室へGO。
ホテルのサウナとしてはかなり広めの3段、温度は95度前後。30分おきに自動ロウリュがあるが、タイミングが合わなくても3段目だったら5〜6分で結構汗が出る。
ややドライな感じだが、昭和ストロング系が好きな自分としては申し分ない。
扉が二重で熱が逃げないのがとても良い。
しっかり温まった後、3〜4人は余裕で入れそうな水風呂へ。しっかり冷えた16.5度の水風呂はゆっくり息を吐きながら入ると堪らなく気持ちがいい。
ガッツリ整うぞと近くの椅子に座った瞬間、露天エリアになだれこむ大量の海外観光客。
タオルを水風呂にバシャバシャ入れて遊ぶ子供。
サウナ後、足の先だけ流して水風呂に入る青年。
プールの腰洗い槽のように水風呂を動き回るおじさん。
気になって気になって休憩が出来ないじゃないか!
ここはバシッと注意をすべきかと思い彼らに近づく。
楽しそうに戯れる何処か国の人達。特に注意書きがない水風呂。
ふと思いとどまる。
このカンデオホテルズの水風呂は果たしてサウナーのためのものなのか?
あえて注意書きをしないこのカンデオの地では、ルールや掟は存在せず、
例えるなら砂漠にあるオアシスのような、インドにあるガンジス川のような、みんなが思い思いに楽しむ多様性のある水場なのではないか、と。
そう思った瞬間、さっきまでのフラストレーションが嘘のように消えた。
目の前でフラミンゴのように水に立っているおじさん達も愛しく見えてきた。
自分は自分で楽しめば良いのだ。
一応先に水浴びると結構良いよという感じで、何回かやってみたがおそらく彼らの目には留まらなかっただろう。
それで良い。これは私の自己満足なのだ。
悟りを開いたかのように、それ以降は自らに集中し、素晴らしいセッティングでガッツリ整う事ができた。
露天で切り取られた熊本の四角い空は、思った以上に高くて深かった。気がした。
男
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