COCOFURO たかの湯
銭湯 - 東京都 大田区
銭湯 - 東京都 大田区
大田区は素晴らしい。
羽田に行く前日には可能であれば大井町などでサ前泊をしようとしているが、今回はその翌日に事前に調べていた大田区雑色のCocofuro たかの湯にライドオン。
結論からいうとやられてしまった。いろいろな意味で。
まずは料金が500円。サウナは無料。我々はタオル料金などを追加したがそれでもお安い。ロッカーもコインは要らず、ドライヤーも無料とのこと。素晴らしい。
お風呂場はコンパクトだが、メインの内湯を炭酸泉にしてしまいゆったりできるのは素晴らしい。熱湯は熱い。やはり大田区の人生の諸先輩であるみなさんは46度くらいないと満足されないのかもしれない。電気風呂も「強」と「弱」があり、どちらも怖い。電気風呂に弱いソフトボイルドの私には近寄りがたいね。
そしてサウナは大人気。週末の午前中なのに6名ほどの列。なんとか中に入って気がついた。そうミュージック・ロウリュである。
まずは中段に座っているとサウナ室側面のスピーカーから最初は小音で、そして徐々に大きな音で70年代ファンクのギターとベースが。Shafti!とか叫びたくなるような、あるいは同時代のアメリカの刑事モノのような音楽だが、これはなんと「当館のミュージック・ロウリュをお楽しみください」という解説のBGM。スタジオ・ミュジシャンたちがこの曲を録音したのか。
そして私が2セット目に参加した私がミュージック・ロウリュで聞いたのはなんと松田聖子の「輝いた季節へ旅立とう」。ハードロック調のギターの上に聖子ちゃんの上手でありつつぶりっ子トーンを聞かせたボイスが炸裂する。サビの歌詞もとても爽やかだ。
思い切り
伝えたい
あなたへのこの想い、プシューーー
と、ここで突然水がストーブにかけられ、そしてストーブの上でブローワーがおそらく動いているため、ものすごい熱波が中段の私をも襲う。ストーブちゃんが思い切り想いを伝えてくれたのだ。20代とおぼしき若いサウナーの方たちも、ミュージック・ロウリュのタイミングに合わせて入ってこられた任侠の先輩たちもみんな聖子ちゃん/ストーブちゃんの想いを受け止めた。
そして3セット目後に炭酸泉前のととのい椅子に座っていると、深い深い静けさが私を訪れた。こういう経験はなかなかない。おそらく聖子ちゃんの曲のギターやボーカルの波動が熱波をうまく揺るがし、私の皮膚上のサウナー細胞に語りかけたのだろう。私はたかの湯で輝いた季節に旅立ったのだ。
というわけでホスピタリティにあふれて、しかも選曲もその日毎にこだわりがあるたかの湯。オススメです。
男
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