サウナ:7分 × 5
水風呂:1分 × 5
休憩:10分 × 5
合計:5セット
ホーチミンの喧騒から離れたRIKU SAUNA & ICE BATHにたどり着いた。
この街で、生は熱気と湿気の渦の中にある。しかし、このサウナは日常の熱狂とは異なる、静謐な熱を湛えている。100度のテントサウナに身を委ね、自らの存在が熱によって解体されていくのを感じる。過去も未来も思考も感情も、すべてが汗となって流れ落ちていく。そして、残るのはただ「今ここにある私」という生の根源的な感覚だけだ。
氷で満たされた水風呂は、まるで凍てついた真実のよう。熱で融解した私を、一瞬にして硬質な現実へと引き戻す。それは苦痛であり、同時に至福でもある。生と死、存在と無、そうした二元論的な境界が、肌の上で溶け合う。
ルーフトップバーでの外気浴は、その哲学的な旅路の終着点だ。夜風に吹かれ、ホーチミンの街のざわめきを遠くに聞きながら、私は再び世界とつながる。熱と冷、内と外、その両極を巡ることで、私という存在は再構築され、新たな生を始める。サウナとは、魂の再生を促す儀式なのかもしれない。
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