黄金湯
銭湯 - 東京都 墨田区
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小学校低学年の夏休み最終日
夏休みの宿題の漏れがないかを確認していたら
「自由研究」をやっていない事に気付く。
私の小学校の「自由研究」は割となんでも良くて、大体の人が工作をして学校に持ってくる。
しかし、日付は8月31日
時刻は夕方6時。
小学校低学年の私はその時使える全ての力を駆使して、どう誤魔化すかを必死に考えた。
そこでとある事を思い付き、親に提案をする。
母親からは「バカじゃないの!?」
と叱られたが
父親からは「お前は天才だ」と言われ、協力してくれる事になった。
私と父親は猛スピードで近くの100円ショップに駆け込んだ。
買ったのは「熊」の木で出来た置物
そう、私はこれを自作したと嘘をついて提出しようとしたのだ。
翌朝、その「熊」の木で出来た置物を持って学校に行くが、置物の完成度が小学校低学年の作れるレベルじゃない事に気付く。
焦った私は朝の始業式を抜け出し、職員室から図工室の鍵を取り出して、1人図工室に忍び込んだ。
外からは校長先生のながーい話が聞こえる。
当時の校長先生は本当に話が長く、作業する時間はたくさん取れた。
私はその「熊」の木の置物を全力で紙やすりで擦った。
今までにないくらいの力を込めて、全力で擦った。
校長先生の話が終わる頃、「熊」の木の置物は紙やすりのおかげで大分荒っぽくなった。
私はそれを朝の会で何気なく提出して、学校から帰った。
1ヶ月後、私は担任の先生と一緒に校長室に呼び出された。
担任の先生に理由を聞くと「夏休みの自由研究の件」とだけ言われた。
ああ、やっぱりバレたか、
ちゃんと忘れたって言った方が良かったかな。
と思いながら校長室に入った。
しかし校長先生から言われた言葉は想像を絶するものだった。
マジかよ、と思いながら親に報告をすると、父親には爆笑されたが、母親からはやっぱり叱られた。
(要約)
サウナ:水風呂が恋しくなるまで× 3
水風呂:水の呼吸が出るまで× 3
休憩:気の向くまま× 3
合計:3セット
一言:都長賞を受賞しました笑
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