改良湯
銭湯 - 東京都 渋谷区
銭湯 - 東京都 渋谷区
ラッコでの戦いから僅か2日後、
2人の男は居酒屋テーブルを挟んで対峙していた。
楽味「南斗虎破龍!」
Mon湯「北斗龍撃虎!」
勘の良い読者なら2人がこの奥義の構えをとった理由がお分かりだろう。
飲み放題コースを1分たりとも無駄にすることなく飲みまくり、一時的に身体を仮死状態にした上でサウナに乗り込むためだ。
五月雨式に運ばれる酒と飛び交うツマミがお互いの身体をかすめる度に鮮血が宙を舞う。
瞬きすら許さない120分が過ぎ、会計を終えた2人の間には「強敵」と書いて「とも」と読む不思議な感情が芽生えていた。
良い感じで仮死状態となり、改良湯の暖簾をくぐった北斗の男Mon湯はサ室上段ストーブ前で瞑想。同じく南斗の使い手楽味は下段にて蒸される。
お互い会話はない。
静寂の中、北斗の男が「ア、スイマセン」と言いながら人をかき分け、サ室を出ようとしたその時!
奴の人差し指と中指が、楽味の陰嚢を捉えたのであった!
「ムニュ」
奥義「北斗ニ指真空波」
……ッ!
あまりに刹那な奥義になす術もなかった…。
1人サ室に取り残された楽味は肩を震わせて笑いを堪えるしかなかったのである。
拳の道は険しい…。
男
爆笑🤣ヤバい
フィリピンのキアヌリーブス最高でした!
コメントすることができます
すでに会員の方はこちら