興和浴場
銭湯 - 東京都 葛飾区
銭湯 - 東京都 葛飾区
ゆったりした脱衣所から浴場の扉を開けて中に入った瞬間のあの開放感。まだ何もしてないのに銭湯ありがとうってなる。リニューアル銭湯を中心に、昨今の銭湯は脱衣所はただ着替えるだけの場所だからと狭めたり、カランをつぶして何かを設置したり、デッドスペースを減らして生産性を高める流れがあると思う。それを否定するわけじゃない。だけど、この空間のゆとりは美しいなと思う。入ってふわーっと心も広がって、高い天井があって、どーんと富士山の壁絵があって。そしてシンプルにでもいいお湯があって、ちょいと熱めで、心の中であぁーって声が漏れる。そしてここには気分転換にもなるスチームサウナまで。そばの川を渡れば千葉県。東京の隅々にまでいい銭湯があるありがたさ。
昼にこれでもかとヘビーでジャンキーな汁なしを食べてお腹いっぱい。電車に揺られながら気づくとずいぶん遠くまで。こんなお腹の状態のときはあくせくしたくないし熱いドライサウナは気分じゃない。ただぼーっとあったまりたい。そんな中で、銭湯愛の強い方々のサ活でいい銭湯だった感がとても伝わってて気になってたことを思い出して行くことに。北総線新柴又の駅近ではあるけれど、一つ手前の京成高砂から歩いて腹ごなし。20分弱。少し奥まった入口。本来素敵なファサードで見応えのあるすりガラスの興和浴場の文字が前に作られた駐輪スペースの屋根で隠れてもったいない。けど、それもまた銭湯らしく思えるもの。
玄関から男湯女湯分かれた入口。入ったところがフロント形式で、脱衣所が見えないように入口側を向いてお若い旦那さんがおられる。丁寧な方で安心。ここは靴箱の鍵と番号がそのままロッカーの鍵と番号になる形。浴場は広々でシャワーとかも目線より下。だからか桜や松に彩られた立派な富士山がより素晴らしく映える。女湯との間の壁にはアルプスのマーブルタイル絵でこれもかわいい。年季入っててもピカピカに綺麗。壁絵の下の湯船は三つに分けられて、左から深いあつ湯、ゆったり広めの、ジェット。あつ湯といっても体感42度。水温計は48度だったけど。お湯がふんわりやさしくて心地よい。昔ながらの銭湯のお風呂の入り応えって特別。
#サウナ
少しがたつく扉を開けると、明るく清潔感のあるスチームサウナ。箱の中でしゅおーって水を打ちつけてスチーム作るやつ。頻繁にしゅおー。落ち着くやさしいあったかさ。横並び四人掛け。
#水風呂
なし。立ちシャワーかカランの水。冬だから十分冷たかった。
#休憩スペース
カランのとこで富士山見ながら。
常連のお年寄り10人程度と自分。皆さん黙々と。湯船ではいいお顔。自分も皆さんのような年齢になったら銭湯に来れるかな。想像つかないや。すぐなるはずなのにね。
男
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