照の湯
銭湯 - 東京都 大田区
銭湯 - 東京都 大田区
冷鉱泉の黒湯と古代檜風呂、故・早川利光さんの壁絵、とても贅沢な時間を、女湯から聞こえる常連かしまし娘の皆さん方の元気な声をBGMに特別ではない日常の中で過ごす。しかも、夏季限定で露天の岩風呂が黒湯水風呂になっているだなんて。どっしり熱いボナサウナの後の黒湯水風呂、たまらない。女湯はかなりクセの強い常連文化が根付いている話を聞くけれど、男湯は平和。
銭湯めぐりが好きとはいえ、こんな暴力的な暑さだとさすがに水風呂がないとしんどい。それでも新たな出会いを求めてやってきたのは京急の雑色。銭湯好きにもサウナ好きにも愛される銭湯が三つもある駅。生活感と活気の溢れる商店街から外れて歩くこと10分弱。すっかりTシャツはびっしょりでげんなりしてたら見えてきた煙突にうきうき。さらにおもしろいON泉OFF呂と書かれた壁の文字。楽しい。入口の前はおばあちゃん達が日陰で座っておしゃべり。靴箱のところのこれは、ディズニー?めちゃインパクトあるアニメ的な絵。で足元にアンパンマンがいるかと思ったら上から光線が降ってくる。あわあわ。
TVのオリンピックに夢中なおばあがフロント。あいあいってな感じでサウナバンドもらって中へ。ゆったりめな脱衣所。明るいうちの銭湯はのびやか晴れやかで初めからいい気持ち。男湯は多少おしゃべりしてる人はいても女湯からの声に消されるレベル。年季の入った富士山の壁絵の味わい。洗面椅子はなくて、壁に面した各カランのとこに固定の石椅子。ナノ加工してるお湯はなめらかで気持ちいい。けして広いわけではない浴場だけど、古代檜風呂とジェットと白湯と黒湯の湯船が真ん中にぎゅっと絡んでまとまってる。いずれも入りやすい温度。特に黒湯なんてさらりともったりの絶妙な中間点の気持ちいい質感。檜風呂はまだ新しめ。露天の岩風呂は夏のみ水風呂。
#サウナ
パズル型マットを手に中へ。狭めだけど急勾配の二段で五人入れそう。サウナマットは敷かれておらず剥き出しの座面の板。上段に座ったら足裏が熱すぎた。人があまりいないときは足裏に置くマットもあるといいかも。ボナサウナ。なかなかにどっしりごっつり熱くてぼんぼこ汗かける。89度表示。暗めで無音(といっても女湯の声はよく聞こえる)、たまたまかほぼ貸切で無になれた。
#水風呂
中にも膝抱えれば二人入れる黒水風呂があって24度表示。表示なんか気にならないくらい冷たくもあり何より気持ちいい。夏季限定の露天黒水風呂なんて、簾の隙間から差し込む夕陽の光が照らしてキラキラ。露天も25度表示だけど関係ないや。こんなにゆったりこの冷鉱泉黒水風呂で過ごせるなんて幸せ。
#休憩スペース
露天に椅子が一つ。うっすら風も。夕暮れ時のこの露天は、マジエモい。
男
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