喜代乃湯
銭湯 - 宮城県 仙台市
銭湯 - 宮城県 仙台市
仙台駅から徒歩15分、綺麗なビルの並ぶ整然とした街並みのエリアから、たった一つ路地を曲がると現れる昔ながらのビル。その奥にさらに時空が歪むようなたまらなくディープな世界。たしかに古いしそこかしこにガタはきてる。一階だけど地下に潜ったかのような遺跡みたいな浴場で開放感はない。でも地域生活に深く根付いてて人は次々にやってくる。人気と老朽の狭間に揺れる銭湯。
仙台でサウナのある銭湯を探すと必ず出てきてずっと気になってた。この辺のはずだけど、あれ?どこにも銭湯とかの看板がない。でもコインランドリーがあるからここ?あ、ビルの名前が第一喜代乃湯ビルだ。と奥に入っていくと公衆浴場2階と書いてある。古いマンションの階段みたいなの上がったらあった!暖簾いい!コミュニティーセントウ。入ると暗いけど広い。奥に座敷スペースがあるし手前にゆったりソファが並んでるし、昔からロビーこんなに広くしてくつろげる造りにしてるなんてイカしてる。とはいえ活かされてはいない。ここフル活用したら楽しそう。ハキハキとした優しそうな高齢のご主人。サウナ利用の追加料金はなし。後で調べたらかつてこの二階はサウナ施設だったみたい。その名残でくつろぐスペース広く取ってたんだな。脱衣所は綺麗。あ、下に降りる階段が。
いやほんと遺跡。オブジェと化した使われてない島カラン。覗いてみたくなる閉まったカーテン。中は使えないけどボディシャワー。一番奥の真っ暗な部屋は元ラドン風呂。壊れてるみたい。壁側のカランを使う。お湯は激熱なので要注意。シャワーは蛇口以外にシャワーヘッドにスイッチついてる。お風呂は名前のプレートがほぼ消えて読めないけど、超音波は静かな白湯。隣がたまらなく美しいバイブラ。その横に一人サイズの浴槽のジェット。非常ボタンじゃないかと思う赤いボタンを押すと弱めに動く。お湯がやさしい。ここは熱すぎず安らぎのいいお風呂。
#サウナ
奥の窓のない重めな木の扉を開ける。おぉ、なんだこの重厚感。後ろに窓があるのに感じない開放感。逆にこのぐぅっと密室に籠る感じがいい。三人×二段。壁一面木材なんてなくて街のコンクリ壁みたいな粗いレンガで、ロッカーキーで削り書かれた落書きがびっしり。京子に雅世、書いた奴も書かれた奴も、今頃幸せに生きてんのかな。ふっ。壁の鉄格子に埋め込まれた遠赤外線ストーブ。クナイプサウナとある。がっつり熱い。最高。
#水風呂
お一人サイズの円柱の浴槽。ホースから水が入り続けてる。この水で掛水しすぎると水足りなくなる。自然な温度。体感22度。
#休憩スペース
カランとか縁とかでしみじみ。
出ると夕立ちあがりの濃いオレンジの空。深呼吸。さて東京帰るか。
男
かつひささん、是非ですー!ディープさもありつつ実家感とか隠れ家感とか落ち着く実感もある銭湯でした!餅萬はTV(かのおが)で知りました。シンプルに深みの伝わる美味しいらーめんでしたー!
今回はあえて前情報入れずに向いましたが、夜にみぞれ混じりの中、かなり歩いて真っ暗の工場みたいなビルしか見えないときには絶望しました。 恐る恐る中に入ると公衆浴場2階の文字が見えホッとしました。それにしてもサ室、浴室スゴいですね。いい経験できました。
トントゥありがとうございます!刑務所か!というサ室、ほんとそうですね😆仙台駅近くという都会的な立地なのにこのディープさ、銭湯の奥深さを実感させられる出会いでした。でもなんかクセになる魅力ありますよね!
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