ノーベル
カプセルホテル - 東京都 中野区
カプセルホテル - 東京都 中野区
中野駅から徒歩数分、サブカルの聖地中野ブロードウェイに向かう賑やかな商店街サンモールという素晴らしい立地にありながら、選ばれし(ある意味選ばれなかったのかもしれない)者しか足を踏み入れない枯れサウナ、ノーベル。このエリアのサウナは押さえたいのに、皆さんのサ活で怖気付いて見て見ぬ振りをしてきた。
GoogleMapを見ながら横道に逸れて進んだら建物の裏に。間違った勇気で通用口から入り階段を上がる。何かの密売とか、誰かがぼこぼこにされてたりとかしそうな薄暗い建物。入口がわからない。と思ったら普通にサンモールに面したところにちゃんと入口が。
サンモールの賑わいと華やかさを即座に忘れさせる静けさに暗さ。閉まってる喫茶店の食品サンプル、振り返るとなぜか古いエレクトーン。侘しい。券売機でお金を払うとすっと現れる無表情な長髪のおにいさん。一式渡すとすっといなくなった。PVに出てきそうなロッカーを経て浴場へ。
こまめにメンテナンスされてきていたら、巣鴨のサンフラワーになれてた。何が明暗を分けたのか。長い歳月に思いを馳せる。
皆さんのサ活で一貫している「ヌルヌルした床」。入ってすぐのとこだけヌルヌルしてない。油断した瞬間ヌルヌル。もちろん滑って歩けないほどではなく。全体としてさりげにぬめる。そして最近サ活で教えてくださったように排水口の臭いは弱めに。
#サウナ
ドライとウェットがある。ドライは94度。古く自然な渋さを追求した室内。20人入れる広さ。薄暗い中浮かび上がるテレビデオ。昭和アイドルの変遷、あれ、他の方のサ活でもこれじゃなかったか。録画?時空が歪む。熱すぎないけど汗はしっかりかけるし静かにじっくりいられるいいサウナ。
しかし、最も私の心を掴んだのはウェットサウナ。なんだこれは。雨だ。猛暑の都会の路地裏に逃げ場なく降り注ぐ天気雨。天井からはミストとミストになれなかった水滴たち。サァーとぴちょんぴちょんの音が響き続ける。長い歳月雨に打たれ続けて茶色くなった椅子三脚。私は座れなかった。扉を閉めれば、こんな空間を独り占めだ。胸の高まりが止まらない。雨の芝居の稽古に、失恋して一人雨に打たれ泣きじゃくりたいときに、裏切りや失望、やりきれない怒りを雨に流したいときに。これ以上の場所を、私は知らない。
#水風呂
なんと冷たいじゃないか。23度表示だけど17度+バイブラで体感15度。じゃばじゃばオーバーフローだし。
#休憩スペース
ととのい椅子二つ。でも自分は洗面椅子の方が落ち着いた。あの椅子に座れるならウェットサウナでもあり。
いつかあの部屋で徳永英明になりきって全身全霊の独りレイニーブルーやるんだ。
男
SARIGEにNUMERU、NOBELでSUBERU、TSUMUGUは(RAINY)BLUE。
エレクトーントゥ!つむぐさんのレポでも行く気にならない、今んとこは(笑)
いいなぁ。こんなとこ私も探検したい。。物語にワクワクしました🤩✨✨
hirobumiさん、なんと嬉しいコメントを!ありがとうございます☺️こんな隠れ家が中野駅前にあるなんて、その世界観にテンション上がったまま書いたサ活でした。もう二年近く経ってしまいますが、こうして読んでくださって嬉しいです。これからもいろんなサウナとの楽しい出会いを!
ささ湯さん、読んでくださって嬉しいです😊一回行って壁を破ったはずが、結局二度目を行けていない半端者としてのコンプレックスを抱えさせる恐ろしい施設です。あのウェットで、レイニーブルー、歌わなきゃ。思い出させてくださりありがとうございました!
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