ゆーらんど
銭湯 - 東京都 板橋区
銭湯 - 東京都 板橋区
情緒とか趣とか、レトロとか古き良きとか昭和とか、そんな綺麗な言葉でなんかくくれないことが表面的にもてはやされる。また漫画の実写版かと思うのに似たつまらなさだし、そんなんばかりだ。銭湯はサブカルではない。と、やけに鬱陶しい主張から入り申し訳ないけれど、生身の、生き物としての銭湯のリアルを感じたものだから。
仕事が終わるのは基本22時くらい。家の近くの練馬界隈の慣れた遅くまでやってる銭湯に向かい心身の疲れを流す日々だった。だがしかし、始めてしまった板橋銭湯シールラリー完全制覇の旅。8月だけで28銭湯。修羅の道。近くて遠い板橋区。せめて今日も一つは行かなければ。今日の仕事場は東京。調べても23時までのとこばかり。くっ、ここしかない。板橋駅から徒歩8分。板橋区で唯一25時までやってるゆーらんどさん。もうこのカードきるのか。
深夜の板橋、首都高からの音が逆に静寂と暗がりに包まれるゆーらんどを際立たせる。ビル型銭湯。フロント前には畳スペース、ごろごろ飲み物飲んでる人ちょっと羨ましい。女将さんにシールもらう。脱衣所、うっすらクラシック流れてる。そこからディープな世界に。
浴場、渋い。コンパクトな中にぎゅっと詰め込まれた洗い場。人もそれなりにいて狭い。どどどっと並ぶジェット。奥に隠れるようにある薬湯の岩風呂。そのうえに暗いステンドグラス。森林浴ミストと書かれた扉を開ければ、ミストは止まり、きっとかつては素敵な音楽が流れてたであろうソニーのスピーカー。何も聞こえない。壁には所々お洒落な絵。歳月を感じる。銭湯も人のように歳をとるんだ。まだピカピカだったときに思いを馳せる。お洒落でモダンで新しく楽しい、クラシックで優雅な気分もいい香りも味わいながら過ごしてもらいたい。そんな思いを持つ店主と喜ぶお客さんのこと。えげつなく腰の曲がったおじいちゃんが前を通る。老いることは生きること。それだけだ。いいじゃないか。
#サウナ
古く渋く芳ばしい。長い歳月灼かれてきた壁板の焦げ色。まさにな銭湯サウナ。二段×四人。遠赤外線ストーブ。背後に浴場に向いた窓。空間は広くて、首疲れる位置にTV。温度計なし。入りごたえのあるいい熱さ。汗びっしり。ほぼ貸切。
#水風呂
サウナ出てすぐ前。深め二人サイズ。やさしくバイブラが効いてる。混まないからゆっくり癒される。体感22度。ええのやこれが。
#休憩スペース
洗面椅子。でも後で気づいた。体拭いてバスタオル巻いて広い脱衣所に豊富にあるベンチに座り、扇風機の風浴びてクラシック聴いて休むのがよかったと。
侘しさがないわけではない。静まる板橋。なんでもない。なんにもない。深夜24時、下板橋のホーム。
男
kubot64さん、最近銭湯スタンプラリーたくさんあってどれに手をつけるか悩んじゃいます😆ゆらん、杉並(三つだけなので楽)、板橋と並行してやっていますが、とにかく板橋集中で頑張ります!
cocoyamaさん、ほんと銭湯の世界って深いですよね。奇跡的、まさにですね。自意識過剰を抑える、脱ぎ捨てる、そんな時間空間に救われることがこんなにあるなんて。人間のくせに人間を感じず、狭い世界を苦しく生きてるんだなって気付かされます。
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