富士見湯
銭湯 - 神奈川県 藤沢市
銭湯 - 神奈川県 藤沢市
藤沢駅から遊行寺へ向かう途中、写真の看板を探して歩けば迷うことはない。
先日、金沢市内でラーメン屋を探したら金沢駅から片町まで歩いても見つからず、この街の学生は何を食って生きているのかと心配になったものだが、藤沢はこのわずかな距離にラーメン屋が5軒もあって、なんという安心感。
サウナ込みの料金は690円。下足札と引き換えにバスタオルと赤いバンドを渡してくれる。このバンドを身につけている者だけが聖なる祠(サウナ室)入りを許される。
超軟水の風呂は、まあ普通の銭湯のお風呂。日本国内はほとんどが軟水だからなあ。
サウナ室は定員3名。俺が入った時間帯は空いていた、というか俺しかいなかった。
俺とサウナストーブを仕切るのは頼りなさげな柵のみで、隙間からサウナストーブのパイプが透けて見える。まるで身をよじらせた黒蛇のようだなと思いながら眺めていると、そいつと目が合ってしまう。
(おう、今からあっためてやっからよ)
黒蛇が返事をした(ような気がする)。
すると、まるで見計らったかのようにストーブのスイッチが入る。
水風呂は心持ち高めの水温。もちろん超軟水なのでじっくりと浸ろう。
休憩用のベンチはサウナ室の前に備えつけられている。大きさは2人分。
サウナ室→水風呂→ベンチの移動に5歩しかかからない。サ活の動線としては最小限である。
藤沢は東海道の宿場町であり、遊行寺の門前町でもある。
遊行寺は踊り念仏で知られる時宗の総本山。
ダンスをすればハッピーになれるなんて、鎌倉時代を生きた人間の思想とはかけ離れている。時代を先取りするにも程がある。
むしろ、現代にこそ踊り念仏の精神が求められるんじゃなかろうか。
それに、サ活も「遊行」の一種と言えるんじゃないか?
サウナ=遊、活=行。ゆえに、サ活=遊行。
はねばはねよ をどらばをどれ 春駒の
のりの道をば しる人ぞしる
(一遍)
全身の血をめぐらせ、心の臓を踊らせ、サウナの楽しさを知る者は、必ずや極楽浄土の境地に至るであろう!
知らんけど。
歩いた距離 2km
男
藤沢はGoogle Mapで「訪れたサウナ」のピンが刺さっていなかった空白地帯でしたが、ようやく訪れることができました。超軟水の違いはよくわかりませんでしたが、水風呂はとても良かったです!
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