ペンギン酸

2021.10.29

1回目の訪問

歩いてサウナ

川崎駅前での用事は午前中で終わって、午後はフリー。
あー、サウナイキタイ。

ヨコヤマ・ユーランドにターゲットを定め、西口通りを歩く。2kmはあるだろうか。
新鶴見橋を渡り、おふろの国の前を過ぎ、ついにヨコヤマに着いたぞ……ん?
玄関前に番頭さんみたいな人が立っている。そして一言。
「本日は機械が故障してしまって、臨時休業です」

またお越しくださいと割引券を手渡されても、サウナ欲が満たされるわけじゃない。
さあどうする? 一番近いのはおふろの国だが、そこは先日訪れたばかり。どうせなら新しいサウナを体験したい。
当サイトで検索をかけて目にとまったのが――志楽の湯。

歩くことさらに2km。
住宅地の中、月極駐車場らしき場所に来た。本当にここなのか?
よーく見ると、駐車場の奥に繁みがある。繁みを分け入って進むと……あった。

入館料990円。
建物の内部は薄暗く、木造の渡り廊下は歩くときしむ。さながら昔の湯治宿のようだ。

洗い場の床には縄文風の文様が彫ってある。
カランは銭湯風で、近代的な感じはまるでない。
百万都市のど真ん中にこんな場所があることに驚かされる。サウナどうこうを語る以前に、この雰囲気を味わえるだけでも訪れた価値がある、と俺は思った。

サウナは定員10名。
90℃のドライサウナは5分以上でも平気。
サウナマットは一度も交換に来なかったので、持参できるなら持ってきた方がよい。

水風呂には狭くて定員2名がいいところ。いつも誰かが浸かっている。
しかし、ここで語るべきは水質。天然温泉と同じものを使っているらしい。
まったくカルキ臭がしない、やわらかい天然水の水風呂。
俺はすっかり気にいって、順番待ちになってでも必ずここでクールダウンした。

露天風呂も素敵なのだが、外気浴用の椅子がないのが残念。
屋内にいくつかベンチがあるが、多くはない。
サウナよりも温泉の方に重きをおいた施設なのだ、と思うことにした。
計5セット。

木造の渡り廊下は、湯上がりに涼むにはもってこいの場所。
廊下の端に腰掛けて、MATCHを飲みながら一息つく。
真夏の夕方あたりに来たら、最高の気分になれることだろう。

歩いた距離 4km

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