【閉店】華の湯HIBURAN
温浴施設 - 福岡県 北九州市
温浴施設 - 福岡県 北九州市
私はなぜか博多に向けて高速道路のバスの中。自動車整備工の友人が車を取りに行くというので、観光がてらの休日だ。佐賀県に引き取りに、その途中で呼子の烏賊を。小倉城下のホテルに着いたとき、夕陽は紫川の水平線の下。漁火のように街頭が街を彩っている。
橋を渡ると華の湯HIBURANがある。
門からしてオリエンタルな雰囲気。GoogleMapではスーパー銭湯と書いてあるがなんとも妖しいものである。980円を払って脱衣場を抜ける。何処を取ってもオリエンタル。湯霧の中にこっそり動く狛犬がいてもなんらおかしくはない。
ドライサウナと塩サウナがある。塩サウナは故障中だった。ドライサウナは露天の手前、その隣に水風呂もある。2段の広くはない、地元密着のサウナだ。テレビの音が常連の世間話に霞む。
外気浴スペースは露天に出て左。二人分のマットが敷いてある。他にも椅子が点在している。
寝転んで天を仰ぐ。残念だが天井がついていて星空は見えない。しかし東洋の雰囲気がまるでリゾート。眼を閉じるとうろおぼえの、少し傾いたオリオン座が天井を透過して見える。
もうすっかり、秋である。
サ活が終われば露天風呂の馬借の湯に浮かぶ。高くない水温は過ぎた夏を思い出すに丁度よい。壁に魚が群がるレリーフがある。私はふと、その魚の重なりにマーメイドを見いだした。もしここに訪れることがあれば、探して見てほしい。
今日はハロウィーンらしい。城下町の商店街には渋谷の真似とばかりにコスプレ若者がごった返している。私達はそれに毒づくことなく今日の酒場を探し始める。郷に入れば郷に従うことが異邦人には肝要なのだ。
相変わらずの詩人っぷりに泣きました
コメントすることができます
すでに会員の方はこちら